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セクハラ疑惑 調査途中 福田次官 きょう辞任

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セクハラ疑惑 調査途中 福田次官 きょう辞任/1面

 政府は23日、セクハラ疑惑を報じられた福田淳一財務次官の辞任を24日の閣議で正式に決定する方向で調整に入った。財務省は事実解明の調査を継続しており、セクハラが実際にあったかどうかは現時点で認定していない。同省は野党が開いた合同ヒアリングで、福田氏の退職金は約5300万円になると説明。野党は福田氏が退職金を満額受け取ることを批判し、辞任前の処分を財務省に重ねて要求した。=与党ゼロ回答続く3面、「録音ある意味犯罪」26面

野党は処分求める
 次官を辞任し財務省を去れば懲戒処分の対象から外れる。辞任後も退職金が減額されたり、返納を命じられたりする制度はあるが、免職相当の悪質な行為がさかのぼって認定された場合に限られる。
 政府内には、処分なしで辞任を認めることは国民の理解を得られないとして「行政への信用失墜」などを理由に辞任に合わせて処分する案も浮上しているが、福田氏がセクハラ行為を否定し続けている以上「処分は困難」(政府関係者)との見方も強い。
 野党議員らは23日、財務省長峯誠政務官を訪ね、辞任前の処分と被害女性への謝罪を要求した。合同ヒアリングでは、次官の辞任を認めるとしても、その後セクハラを認定した場合に処分できるよう、福田氏を官房付などとして省内にとどめることを求める意見も野党から上がった。
 野党は、福田氏をかばう一方で被害女性への配慮に欠ける言動を繰り返したとして、麻生太郎財務相の辞任も強く求めている。セクハラ疑惑は12日発売の「週刊新潮」が報じた。福田氏は疑惑を否定する一方で「(批判が高まり)職責を果たすことが困難だ」として、辞任する意向を18日に表明していた。
 財務省では学校法人「森友学園」を巡る一連の問題で、佐川宣寿国税庁長官も2月に辞任しており、トップ2人が不祥事で相次いで辞任する異例の事態となる。

 

<ブログコメント>福田次官のセクハラ疑惑では、テレビ朝日の女性社員による録音・告発を、下村元文科相が22日の集会で「ある意味で犯罪」と発言していたことも昨日(23日)明らかとなりました。また、明日発売の「週刊文春」(文藝春秋)には、林芳正文科相の “風俗” 通い記事が載ることも判明。安倍政権、森友・加計学園疑惑から官僚や大臣の下半身スキャンダルまでモグラ叩きが拡大の一途。末期症状です。

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筆洗「健康のためなら、死んでもかまわない」

筆洗「健康のためなら、死んでもかまわない」/1面

 「健康のためなら、死んでもかまわない」。どなたが言い出したのか知らないが、よくできたジョークで、しかも深い。人は時に何が大切かを見失うものか▼矛盾、論理の破綻によって生み出される種類の笑い。こんなのもある。「私は同じことを二度言わない。もう一度言っておく。私は同じことを二度言わない」「絶対になんてことは絶対にないんだ」「確かに入会を申し込んだが、私の入会を認めるようなクラブには入りたくない」…▼「真相解明は大切。だが、ウソをつくのは認めてほしい」。国会の様子に思い付いた。ただし、笑えまい。「加計学園」の獣医学部新設をめぐる元首相秘書官の証人喚問要求。これを拒否する与党の態度はこのジョークそのものにしか見えない▼証人喚問で虚偽証言をすれば偽証罪に問われる。与党はそれが心配なのか証人喚問ではなく、偽証罪のない参考人招致で済ませたいらしい▼真相解明が目的だろうに証人喚問を嫌がる与党の姿勢を国民は理解できまい。そもそもその態度は与党でさえ、元秘書官がウソをつくかもと想定しているようにも映るだろう▼やみくもに証人喚問要求を乱発するやり方には慎重であるべきだが、元秘書官の説明には不可解な点が多すぎる。証人喚問で確認すべきだろう。まさか、「自民党総裁(首相)のためなら、自民党はどうなっても」ではあるまいに。 2018・4・23

意見広告/9条改憲NO! 「 5・3憲法集会 2018」

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意見広告/9条改憲NO!  「5・3憲法集会 2018」/26面

私たちがめざすこと
 私たちは、安倍政権のもとでの9条改憲は許しません。
 日本国憲法を守り生かし、不戦と民主主義の心豊かな社会をめざします。
 二度と戦争の惨禍を繰り返さないという誓いを胸に、「戦争法」の廃止を求めます。
 沖縄県民と思いを共にし、辺野古新基地建設の撤回を求めます。
 被災者の思いに寄りそい、原発のない社会をめざします。
 人間の平等を基本に、貧困のない社会をめざします。
 人間の尊厳をかかげ、差別のない社会をめざします。
 思想信条の自由を侵し、監視社会を強化する「共謀罪」の廃止を求めます。
 これらを実現するために行動し、安倍政権の暴走にストップをかけます。

9条改憲NO! 平和といのちと人権を 「5・3憲法集会2018」
 5月3日(木)憲法記念日
 場所:東京臨海広域防災公園  江東区有明3丁目8ー35
 スケジュール  サブステージ・出店ブース 11:00~
         コンサート        12:00~
         メインステージ      13:00~
         パレード         16:00~       

 

家族/バイオリニスト 古澤巌さん

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家族/猛練習続けさせた母 バイオリニスト 古澤巌さん/10面

 父は佐賀県生まれ。戦中は長崎・佐世保の海軍にいたそうです。そのころ祖父母は長崎で暮らしており、原爆投下直後、19歳だった父は親を捜しに長崎に入り、被爆したと聞いています。祖父母は僕が小さい頃に亡くなってしまったので、会ったことはありません。父から戦争や軍隊の話を聞いたことはほとんどありませんが、そんな体験からか、子どものころ、原爆の本ばかり読まされた記憶があります。
 両親は父が海軍にいたころに出会い、戦後、親戚と東京に出てきました。ものすごく仲が良く、夫婦げんかは見たことがありません。父がすごく母にほれていたようです。
 バイオリンを始めたのは3歳。保育園の先生が「左利きなので、何か習い事をさせては」と母に言ったそうです。左利きだとなぜ習い事に向くのか僕には分かりませんが、とにかくそれがきっかけ。ピアノは高価なので、近所でバイオリンを買ったそうです。
 教室では、先生に「左利きならやめた方がいい。人の3倍は練習しないといけない」と、これまた何の根拠があるのか言われ、人の何倍も練習させられました。野球をするのもテレビを見るのも駄目。嫌でたまらず、常に泣きながら弾いていました。
 母は、僕をバイオリニストにしたかったわけでも、自分に音楽の経験があったわけでもなく、なぜそこまでバイオリンをやらせたのか分かりません。それでも僕は母のために弾きました。母はただやめさせなかった。真面目で頭が堅いんです。
 父は法律事務所で事務などをしていました。裕福ではなく、家計は大変だったと思います。僕は小学校高学年になると、レッスン代の高い先生に弟子入り。進学した桐朋女子高校音楽科(共学)も、私立大の医学部よりお金がかかるといわれていました。母はタイプライターの内職もしていました。妹もいますが、外国の楽器を練習しているからと、僕だけステーキを食べさせられたりしました。
 父はごく普通の昭和のおやじで堅物。オーディオマニアで、家の床がきしむぐらいのレコードがあり、毎日何時間も、あらゆるジャンルの音楽がガンガン鳴っていました。そのせいか、僕は家で聞き覚えた音楽は練習せずにすぐに弾くことができました。
 父は数年前、84歳で亡くなりました。母は元気で、今もどんな演奏会にも来てくれます。僕にお金をつぎ込んでくれたので、僕も両親の家を建て替え、かかったお金を返したつもり。でも、いくら返しても、返し足りないでしょうけどね。(聞き手/砂本紅年、写真/岩本旭人)

ふるさわ・いわお 1959年、東京都生まれ。79年、日本音楽コンクール第1位。82年、桐朋学園大を首席で卒業。テレビやラジオ番組のテーマ曲も担当。雅楽師東儀秀樹さん、アコーディオニスト coba さんとのコラボ「TFC55」の公演は8月4日と11月28、 29日に東京、 9月22日に埼玉、同30日に神奈川で。

世界基準ヘ 公務員ランナー川内 プロ転向表明

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世界基準ヘユウキの決断 川内プロ転向表明/10面

記録5年停滞 現状打破狙う マラソン
 16日のボストン・マラソンで日本勢31年ぶりの優勝を果たした川内優輝(埼玉県庁)が19日、来春からプロとして走る意向を表明した。働きながら国内外のレースに出続ける異色の「公務員ランナー」は世界のトップを目指し、新たな環境を求める決意を固めた。=26面参照

 独立独歩の「公務員ランナー」として名をはせた川内が、その異名と決別することになった。プロとなって競技に専念し、「世界の強豪を相手に戦っていきたい」。背中を押したのは、競技への情熱と純粋な向上心だった。
 ボストン・マラソンを制したとはいえ、世界に追いついたとは思っていない。昨夏の世界選手権の覇者ジョフリー・キルイ(ケニア)らアフリカ勢は、厳しい風雨で精彩を欠いた。「天候に恵まれた面もあった。タイム勝負だとスピードが足りない」。課題は十分に理解している。
 国内でも若いライバルが先を行く。2月の東京マラソンでは26歳の設楽悠太(ホンダ)が、2時間6分11秒の日本記録を樹立。自身は5年も2時間8分14秒の自己記録を更新できていない。「ずっと公務員をやって現状維持。何も挑戦していない」。足踏み状態を打破するには、仕事を辞めて競技だけに没頭する必要があった。
 ただ、実業団チームに属さず仕事と競技を両立するモデルを示せた自負はある。毎週末のようにレースに出場する独自の調整を貫き、月1回ペースのフルマラソンで結果を残してきた。「両立できることは証明できた。その証拠に、公務員ランナーは最近増えている」。プロになっても、調整法を変えるつもりはない。(佐藤航)

2時間20分切り78回/ギネス
かわうち・ゆうき 埼玉・春日部東高から学習院大へ進み、箱根駅伝関東学連選抜で2度出場。マラソンでは11年東京で初めて2時間10分を切る2時間8分37秒で3位に入り、13年ソウル国際で自己最高の2時間8分14秒で4位。14年仁川(インチョン)アジア大会で銅メダルに輝いた。世界選手権は3度出場し昨年の9位が最高。今年3月には2時間20分を切った回数として当時の78回がギネス世界記録に認定された。埼玉県庁。175センチ、62キロ。31歳。東京都出身。

 

「世界で戦いたい。今の環境変えねば」川内選手プロ転向/26面

 男子マラソンで公務員として働きながら多数のレースに参加する異色のスタイルで活躍する川内優輝選手(31)が19日、来春に埼玉県庁を退職してプロに転向する意向を表明した。16日のボストン・マラソンで日本勢31年ぶりの優勝を果たし、米国から帰国した成田空港で明らかにした。 =ユウキの決断10面

「公務員ランナー」卒業
 世界選手権に3度出場した実績を持つ川内選手は、本年度限りで、代名詞でもある ″公務員ランナー″ を終える理由を「マラソンで世界で戦いたいのが一番の思い。自己ベストも5年間更新していない。今の環境を変えなければ」と説明した。
 既にプロとして活動する弟の鮮輝選手に刺激を受け、世界屈指の伝統レースを制して賞金15万ドル(約1600万円)を獲得したことも後押しになったという。「3年か4年は活動できる。金銭面の不安がなくなったのは一番大きい」と述べた。2020年東京五輪には意欲を見せてこなかったが「現時点ではそこまで自信が持てない。環境が変わってどうなるか」と含みを持たせた。
 ボストンでは厳しい風雨と寒さの中、強豪を抑えた。表彰式で目に涙を浮かべた川内選手は「あれほど素晴らしい場面はなかった。言葉にならない。本当にうれしい」と改めて喜びを語った。22日には岐阜長良川競技場発着で行われるぎふ清流ハーフマラソン中日新聞社など主催)に出場する。

沖縄の夜間中学 守って

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こちら特報部/沖縄の夜間中学 守って/24面

 沖縄戦による混乱で学校に通えなかったお年寄りたちが学ぶ夜間中学が苦境に立たされている。沖縄県教育庁が、運営するNPO法人「珊瑚(さんご)舎スコーレ」(那覇市)に対する支援事業を昨年度で終了したためだ。現在、県内唯一の夜間中学でもあり、県の支援継続を求める署名運動が広がっている。 (片山夏子)

県支援終了で唯一の学校苦境 戦争体験者ら通う
 珊瑚舎スコーレは、埼玉県の自由の森学園校長だった星野人史代表(70)が、2001年に那覇市で開いたフリースクール沖縄戦の影響で学校に通えなかったお年寄りが多いことに気づき、04年に夜間中学を併設した。沖縄で初めての夜間中学だった。
 県内各地からお年寄りたちが通い、これまでに約90人が卒業、うち4割は高校にも進んだ。
 寄付やボランティア講師に頼って運営する同校の取り組みは注目を集め、県教育庁も11年度から、戦中戦後の混乱期に義務教育を受けられなかった1932~41年生まれを対象に、講師の手当てや光熱費、施設賃借料などの一部を補助してきた。県の担当者は「当初、3年間の計画だったが、対象者が残っているということだったので、昨年度まで支援の延長をしてきた」と説明する。
 途中から同校のほかに塾や人材育成の2事業者も授業を開設。しかし17年度までに対象者がいなくなったとしてどちらも授業を終了している。
 珊瑚舎スコーレの夜間中学には現在、40~80代の12人が通い、うち5人は県の支援事業の対象者だった。県側は「支援事業は昨年度で終わったが(珊瑚舎スコーレに)支援対象者がいるということで、今新たな支援方法を検討している」とするが具体策は決まっていない。
 支援継続を求めて生徒や講師らは先月中旬、県議会に陳情書を提出。署名活動も始め、インターネット上の署名も合わせて、18日時点で1225人の署名が集まっている。
 星野さんは「県は『十分な成果があった』と説明するが、まだ支援対象者がいる。県幹部から支援終了後も次の支援策を検討している、という発言もあったので、何らかの形で支援が続くと思っていた」と振り返る。だが、新年度が始まっても支援は宙に浮いたまま。星野さんは「教育行政の大幅な後退だ」と憤る。
 沖縄県では、義務教育を修了していない15歳以上は10年10月時点の国勢調査で6541人。人口1000人当たりの割合は4.7人で、全国の約5倍と突出して高い。
 星野さんは支援に「年齢枠」があることに疑間を呈する。憲法で保障された学ぶ権利や、16年に制定された教育機会確保法の精神からすれば、そもそも義務教育の未修了者に年齢の枠を設けて支援することはあってはならない」
 沖縄県も夜間中学の設置を検討するが、現在、珊瑚舎スコーレが唯一の夜間中学だ。署名は、お年寄りだけではなく夜間中学で学ぶことを希望するすべての生徒の学ぶ権利の保障と支援を求める。
 夜間中学を研究し、2年前から同校で聞き取り調査をする神戸学院大講師の金益見(キムイッキョン)さんは「本来、戦後の歩みの中、やっと学びを取り戻そうとしている人を支え、責任を取らなくてはならないのは国であり、その責務は県にある。夜間中学ももっと早く沖縄につくるべきだった。国や県がすべきことを民間がやっているのに、支援打ち切りはありえない。年齢枠を設けず支援をすべきだ」と語る。
 署名は、5月末まで同校のホームベージでも受け付けている。

セクハラ疑惑 辞任で幕引き許されない

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解説/辞任で幕引き許されない 調査手法に低い問題意識/1面

 財務省福田淳一次官が辞任に追い込まれた。森友・加計問題などの不祥事でも揺れる安倍政権は福田氏の辞任をきっかけに、セクハラ問題への幕引きを図りかねない。だが、福田氏はセクハラを否定しており、多くの国民のモヤモヤ感は残ったまま。財務省が真相の究明を避け続けることは許されない。
 今、批判の矛先は福田氏だけでなく、セクハラの事実認定で、被害女性に名乗り出ることを求める調査手法を採用した財務省にも向けられている。財務省は女性が名乗らない限り事実認定が困難という考えを崩しておらず、セクハラ問題ヘの意識の低さは全く変わっていない。
 さらに、懸念されるのが、調査の対象だった福田氏が役所を追われることで、問題の真相がうやむやにされかねないことだ。セクハラの加害者は懲戒処分の対象だが、福田氏はまもなく国家公務員ではなくなり、法律上は処分対象にならなくなるからだ。
 財務省の不祥事を巡っては、先月2日、森友学園を巡る文書改ざんが理財局で発覚している。前理財局長だった佐川宣寿氏は国税庁長官を辞任したものの、財務省は改ざんの経緯など真相を全く明らかにしていない。セクハラ問題でも幹部が辞任しただけで、調査に後ろ向きな構図が再び、繰り返される可能性も否定できない。
 これまで、財務省は各省の予算を査定し「最強官庁」として君臨してきたが、その名声も地に落ちた。まずは組織としての自浄作用を発揮することが必要だ。(桐山純平)