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野蛮人の支配する王国

  f:id:a-tabikarasu:20170612120451j:plain 2017.6.11

本音のコラム「文明か野蛮か」 山口二郎

 この一週間の国会審議を見て、日本の議会政治の崩壊は最終段階に入ったと痛感した。1960年安保の時、中国文学者、竹内好は民主か独裁かという戦いだと喝破した。岸信介の孫が議会政治を壊そうとしている今、私は文明か野蛮かの戦いだと訴えたい。
 衆参両院の決算委員会における安倍首相の答弁は何なのだ。聞かれたことには答えずに無駄話で時間をつぶし、自分はヤジを飛ばしながら、野党にはヤジを飛ばすなと言う。質問が終わるとつまらない質問だったと聞こえよがしに喚(わめ)く。小学校の学級会でも、子どもはもっとまじめに話し合いに取り組む。首相は政治家以前の、人間としての基本的な礼儀作法ができていないと非難するしかない。道徳教育が大好きな首相に問いたい。あなたは家で一体どんなしつけを受けてきたのだと。
 野蛮人の支配する王国では、公私の区別がなく、国の財産は権力者の私物であり、権力はえこひいきのために行使するのが当たり前で、役人は権力者に隷属する使用人であった。これはまさに安倍政権が支配する日本の現状である。あったことをなかったことにするのが野蛮国である。
 ようやく権力者の下僕ではなく、法に従う文明人でありたいという公務員の声が政府内部で上がっている。われわれも文明人でありたいなら、黙っていてはならないのである。 (法政大教授)

<ブログコメント>今日は新聞休刊日です。昨日の新聞に載っていた「本音のコラム」を紹介します。ところで将棋の藤井4段は25連勝、単独2位の連勝記録となりました。ここまで来たら、このあと連勝がストップしたときか、歴代連勝記録の28を更新したときに紹介したいと思います。