今日の東京新聞

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「パリ協定 存続」 離脱米の州と連携強化 ドイツ環境相寄稿

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弾道ミサイルCMは必要か  日本語教師/菅原彬(埼玉県朝霞市)/4面

 最近テレビを見ていると「弾道ミサイル落下時の行動」と称する「政府広報」が突然流れて驚く。
 「頑丈な建物や地下に避難」「物陰に身を隠す」「窓から離れる」など噴き出したくなるような 「ご宣託」 が続く。こんないかがわしいCMに億単位の税金が使われていると思うと実に腹立たしい。
 これこそまさに「北朝鮮の脅威」をあおる「印象操作」ではあるまいか。
 この「好機」に乗じ、自衛隊の存在意義を強調し、憲法9条の改正に突き進みたいという魂胆が透けて見える。
 国民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある。それにしても、この「政府広報」について、多くのメディアから批判的な声が上がらないのはなぜか。不思議でならない。(つながるオピニオン)

 

「希望のエリア」 原発と世論 金曜デモの5年/29面

 雨上がりのアスフアルトを西日が照らす。もう何度目だろう。紫野(しの)明日香さん(48)=東京都三鷹市=は古ぼけた黒色のマイクを握り、スイッチを入れた。
 先月30日金曜日の午後6時半、東京。国会議事堂前の坂を下った一角。名を「希望のエリア」という。
 「さいかどうは―んた―い、いのちをまもれ」。紫野さんが叫ぶと、今夜も広場に集まった150人ほどが声をそろえて続いた。
 「希望のエリア」はちょうど5年前の金曜日、2012年6月29日にできた「フアミリーゾーン」が始まりだ。原発再稼働に反対する市民による官邸前抗議行動(金曜デモ)がピークに達し、最大20万人(主催者発表)が集ったその日、子供連れの参加者の安全のために設けられた。
 紫野さんはシングルマザー。10年前に離婚し、女手一つで一人娘の風化さん(20)を育て上げた。仕事や子育てに追われ、原発のことなんて考えたこともなかった。だが、11年の福島第一原発の事故後、当時、中学2年生だった風花さんがふと口にした。「わたし、お母さんの年齢まで生きられるのかな」
 (子どもにこんな不安を抱かせる原発を動かしていいのか…)。以来、毎週欠かさずデモに足を運ぶようになった。
 あの夜、紫野さんもフアミリーゾーンにいた。老若男女、年齢も職業もさまざまな人々が「原発はもういやだ」という思いだけを重ね、吐く息の音が聞こえるほどにへし合う。「これだけの人が気持ちをひとつにできるなんて…」。生まれて初めて見る光景に身震いした。
 その後も金曜日がくるたびデモに通い続けた。陣取るのは決まってフアミリーゾン。他の場所より、幾分、のんびりした「ゆるさ」が心地良かった。
 世間の注目が薄れ、参加者が減り続けても、落ち込むことはない。「ずっと怒り続けるなんてできない。来なくなった人たちが原発を認めたわけじゃない」
 人数が減った分「わたしも声を上げたい」と壇上でマイクを握る参加者が増えた。3年前の2月、「怒りだけでなく希望を見つけられる場所に」という意味を込め「希望のエリア」へと名を変えた。
 変わらないのはその、ゆるさ。ダンスをしたり、歌を歌ったり、やりたい人がやりたいように意見を表明する。偉い政治家だろうが、有名人だろうが、マイクを握るのは先着順。ヘイトでなければ何を言ってもいい。「原発に賛成ならそれでもいいんです」
 英国ロンドン中心部の公園に、19世紀から続く「スピーカーズ・コーナー」と呼ばれる場所がある。誰でも政治や社会へ意見を表明することができ、かつて、マルクスやレーニンも自説をぶったところ。言論や思想の自由、民主主義のシンボルとも評される。
 「希望のエリア」はまるで日本版スピーカーズ・コーナーのようだ。「民主主義のシンボルとかそんな大げさなものじゃなくて、自分たちの思いを伝え続けたいってだけ。声を上げたくなったらいつでもここへ来てほしい」。あの夜の人々の思いが根を張る場所で、そう言った。

 

<ブログコメント>タイトルを変えてみました。これまではおもに記事の見出しをタイトルに使っていましたでしたが、掲載する写真を1面に変えたのに伴い、1面見出しをタイトルにしました。1面見出しは新聞の顔です。どういう記事を1面に持って来るのか。1面見出しには、その新聞「らしさ」がよく出ていると思います。