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「加計」のつけ100億円 払うのは地元

  f:id:a-tabikarasu:20170715094617j:plain 1面/2017.7.15

借金のある自治体から、なぜ100億円も 今治市に地盤 村上元行革相に聞く/2面

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡る問題。学部の予定地がある愛媛県今治市の出身で、地元選挙区でもある自民党村上誠一郎行政改革担当相(衆院愛媛2区)は、市が学園に100億円規模の支援をすることを問題視し、安倍政権の体質も批判する。村上氏に「加計問題と安倍政権」について聞いた。 (清水俊介、金杉貴雄)

 ―加計学園獣医学部新設の評価は。  
 「今治市は一般会計で900億円近い借金がある。『第二の夕張』になりかねないのに、なぜ100億円も『ぬれ手で粟(あわ)』で差し出さなければいけないのか。獣医系学生が100人ぐらい来ても、学校にいるから経済効果はほとんどない。将来展望からみて採算が合わない。無理をして、つけを払うのは地元だ」
 ―首相は「岩盤規制に穴をあけた」と訴えている。
 「人口が減り、豚も牛もペットも少なくなり、獣医師は余っていく。新設に何のメリットがあるのか。首相は、獣医学部をやりたいお友達に便宜を図った、と受け取られかねないことをした。なのに首相は『岩盤に穴をあけて全国展開する』と。正気かと思う。『殿、ご乱心』だ」
 ―問題の本質は。
 「加計問題も森友学園の問題も、閣僚の失言も首相がお友達のために人事や仕事の便宜を図ったのではないか、というのが問題の核心だ。首相と親しい稲田朋美防衛相は、森友学園の訴訟担当を巡る答弁、南スーダンの日報問題、自衛隊の政治利用発言と三回も問題があったのにクビになっていない」
 ―東京都議選自民党が大敗したのは、国政の問題が原因と指摘されている。
 「政権がやっていることは間違っているのではないか、という世論が如実に表れた。官邸や首相に説明責任があるのに果たそうとせず、加計問題で『総理の意向』と記された文書を『怪文書』と断じるなど真逆のことをやり、首相が国民の信用を失っている。だが原因を分析し、生かそうという雰囲気が全然ない」
 ―首相は秋の臨時国会に党の改憲原案を提出すると言っている。
 「国民は将来に不安を持っている。財政や社会保障を早く立て直し、将来の不安を払拭しなければいけないが、改憲や戦争の準備のような法整備に明け暮れている。政策の優先順位が間違っている」
 ―安倍政権は選挙に強かったが。
 「野党の敵失で助けられていただけ。今回の都議選で幸か不幸か、民主主義が機能した。まだまだ国民は捨てたものではない。国会議員も明日はわが身だ。それが分からないやつは同じ失敗を繰り返すだけだ」

 

<ブログコメント>今日の一面トップでは、加計学園問題で渦中の愛媛県今治市が、昨年は開示していた市職員の首相官邸訪問記録などを全面非開示にしたことが報じられています。このタイミングでこの変更は、疑ってしまいます。予算委員会の国会閉会中審査に応じる意向を示した(と言われる)安倍首相への忖度(そんたく)? いや官邸からの指示でしょうか。非公開にして隠すのは、記録がないからわからないと強弁する下準備でしょうか。