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戸籍公表の圧力と二分の一成人式

  f:id:a-tabikarasu:20170718193424j:plain 1面/2017.7.18

本音のコラム「想像力の欠如」 宮子(みやこ)あずさ/23面

 民進党代表・蓮肪氏が「二重国籍」の解消を証明するため、戸籍の公開を迫られ続けている。私は何より、戸籍を公開しろと言えるようになった世の中がとても恐ろしい。
 言うまでもなく、戸籍には親の婚姻や血縁関係など、デリケートな情報が記載されている。部落差別の元にもなる。そのため、戸籍にはなるべく触れない。世の中にはさまざまな事情の人がいるのだから…。こうした配慮が、ようやく定着してきたはずなのに。いったい私たちは、いつから鈍感にもそれを忘れてしまったのだろうか。
 同質の違和感を、私は最近はやりの二分の一成人式にも感じる。十歳になった記念に、親への感謝と共に自らの生い立ちを語らせる。
 私ならどうするか。間の悪いことに、あの時期は、家族のトラブルが、次から次に襲ってきた。二分の一成人式がない時代で良かったと思う。
 世の中変わり、複雑な事情をカミングアウトする人もいる。私もそのクチ。しかし、それを人に強制する気はない。語りたくない人は語らなくて良いのである。
 戸籍公表の圧力と二分の一成人式は、個人的な事情を躊躇(ちゅうちょ)なくさらさせる点で、共通している。そこにあるのは、絶対的な想像力の欠如。さまざまな事情を抱えて生きる人が生きにくくならないように。そんなさりげない気遣いを取り戻したいものだ。 (看護師)

 

<ブログコメント>今日は新聞休刊日。昨日の新聞記事から「本音のコラム」に掲載された宮子あずささんの記事を紹介します。蓮舫(れんほう)民進党代表の戸籍公表圧力問題では、今日18日午前に、香山リカ氏ら有識者グループが国籍に関する資料の公表中止を求めて、記者会見を行いました。そのようすをサンスポ(ネット)から引用します。

蓮舫氏“二重国籍”問題で香山リカ氏、資料公表中止求める「あしき前例に」
 民進党蓮舫代表が台湾との「二重国籍」問題を巡り、台湾籍を保有していないと証明する資料を公表する意向を示していることについて、精神科医香山リカ氏ら有識者グループが18日、東京都内で記者会見し、公表中止を民進党に求めた。

 香山氏らは会見で、蓮舫氏について「参院選に立候補した時点で、戸籍謄本により日本国籍があることが確認されている」と指摘。その上で「個人情報を開示する何の義務も必要もない。開示を求めることは出自による差別を禁じている憲法に反する」とした。さらに、日本にはこれまで戸籍に記された個人情報が差別や排除の目的で利用されてきた歴史があったとし、「公表した場合は多くの人権を侵害する、あしき前例になる」「蓮舫氏の個人的問題にとどまらず、二重国籍の人へのヘイトスピーチや差別が広がる可能性がある」などと訴えた。(SANSPO.COM/2017.7.18)