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第3次安倍第3次改造内閣発足

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変わるのか、変わらないのか 政治部長・金井辰樹/1面

 報道各社の世論調査では内閣支持率が暴落し、不支持率は5割を超えた。不支持と答えた人の多くは「首相が信頼できない」と答えている。その首相が、内閣と自民党役員の新しい顔触れを決めた。
 人事を前に首相は「骨格は替えないで人心一新を図る」と矛盾するようなテーマを口にしていた。なるほど財務相官房長官、党幹事長ら「骨格」は替えず、6人を初入閣させた。閣僚の資質が間われ続けた法相、防衛相のポストには経験者を据えた。当選3回の斎藤健氏を抜てきしたのは、年功序列ではないところを見せようとしたのだろう。パズルのピースを埋めるように、細心の注意を払って人選した形跡が随所にうかがえる。
 安倍政権は、安保法制の成立、原発再稼働、そして改憲と「安倍路線」を走り続けてきた。批判や疑間には耳を傾けず、その間の人事は「安倍路線」を加速するために利用してきた。それが今の失速の要因となっている。首相は人事で局面展開を図った。
 3日の会見で首相は国民に低姿勢を貫いた。しかし国民が最も求めている加計(かけ)学園問題、防衛省の日報隠蔽(いんぺい)問題の説明責任については「国会から求められれば対応する」と受け身のまま。野党要求の閉会中審査の開催にも前向きの発言はなかった。関係者招致を求められた時に繰り返してきた従来の国会答弁と何ら変わりない。
 改憲に向けては「スケジュールありきではない」と修正したが、自身の考えを引っ込めたわけではない。「安倍路線」を変えるのか、変えないのか。国民の疑間に答えるのか、幕引きを図るのか。国民は、閣僚らの顔触れではなく、これからの仕事ぶりを不信を込めた目で見つめている。