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真相解明進まず 稲田氏不在の閉会中審査

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真相解明進まず 稲田氏不在「日報」閉会中審査/1面 

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題を巡り、衆参両院で国会開会中審査が10日行われた。陸上自衛隊が廃棄したと説明した日報のデータを実際には保管していた事実を、稲田朋美元防衛相に報告していたかどうかについて、政府側は、特別防衛監察の曖昧な結論を追認する答弁を繰り返し、真相解明は進まなかった。
 衆院安全保障委員会参院外交防衛委員会で野党側は、特別防衛監察で聴取した証言の詳細や、物証とされる手書きメモの存否をただしたが、防衛省側は説明を拒否。小野寺五典防衛相は「(監察結果は)独立性の高い監察本部で公正中立に判断した」と強調し、第三者機関による再調査にも応じなかった。
 野党側が招致を求めていた稲田氏や岡部俊哉前陸上幕僚長、黒江哲郎前防衛事務次官らは、与党の反対で出席しなかった。(横山大輔)

主役不在 遠い究明 日報問題 閉会中審査/25面

 主役は登場せず、答弁は特別防衛監察結果をなぞるだけ―。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題で、10日に開かれた衆参両院の開会中審査には稲田朋美元防衛相らが出席せず、真相はうやむやのままだった。市民からは「国民感覚とずれている」と怒りの声が上がり、国会周辺の抗議集会では「辞任で幕引きするな」とシュプレヒコールが響いた。

国民感覚とズレている
 「今朝の朝刊を読んだら、稲田氏が出ないと知ってがっかりした」。埼玉県所沢市、主婦上原勝枝さん(52)はため息をついた。稲田氏の欠席理由について、小野寺五典(いつのり)防衛相はこの日「委員会の判断」との答弁を繰り返した。上原さんは「大臣を辞めたから、説明責任を放棄できるというのか。安倍政権にはあきれるばかり。相変わらず、真相究明を求める国民感覚とはずれている」と憤った。
 東京都国分寺市、会社員山本拓次さん(49)は「稲田さんが『隠蔽の報告を受けていない』と言っても、国民は誰も信じない。欠席したのは(報告を受けたと)認めたのと同じでは」と話し、「安倍晋三首相が可愛がっていたから傷つけたくなかったのでしょう」。
 横浜市中区、ステーキ店ソムリエ橋端(はしばた)完二さん(46)は、テレビで閉会中審査のニュースを見た。稲田氏には「自分の在任中に起きたことなのだからきちんと説明してほしい」と要望。自民党には「稲田氏らの参考人招致を拒否する理由が分からない。何かあるのではと勘繰ってしまう」と不信感を募らせた。
 千葉市美浜区、大学3年宍戸涼太郎さん(21)はテレビのニュースで稲田氏が出席しなかったことを知り、「野党の議員から追及されてしまうから、逃げたんだなと思った」という。安倍首相は3日の内閣改造後の記者会見で「国民の皆様から大きな不信を招く結果となった」「謙虚に丁寧に国民の負託に応える」と述べていたが、宍戸さんは「委員会の様子を見ると、国民に誠実に向き合っているとは言えない」。
 観光で上野公園(東京都台東区)を訪れていた大阪府東大阪市、大学2年田中智佳さん(19)は、稲田氏の欠席に「真相を知りたかった。うやむやにして世間が忘れるのを待つなんてずるい」と批判。
 「辞任した閣僚を出さないのがルール」と稲田氏の参考人招致を拒否した自民党の姿勢に、「政治家ってお金に関してはルーズなのに、そういう決まり事は守るんですね」と皮肉った。

 

<ブログコメント>昨日、日報隠蔽問題の国会閉会中審査が行われました。NHKの中継はありませんでした。7月下旬に辞任した稲田元防衛相らが出席せず、真相は何も明らかとなりませんでした。8月3日の内閣改造で就任した小野寺防衛相は、オスプレイの事故を受けて在日米軍に「飛行の自粛」を求めましたが、「米軍の運用に支障のない範囲で」という前提があったようです。記者会見では、小野寺防衛相はそのことはおくびにも出さず、米軍は当然、通常の「運用」優先で、自粛要請中もオスプレイの訓練飛行を続けました。そして今日、小野寺防衛相は米軍への自粛要請を解除しました。これって、国会の閉会中審査がある間だけ、米軍に頼んで、オスプレイの飛行自粛を要請したというポーズをとらせてもらっていたという話だったんですね。一見、ていねい、まじめそうに話す小野寺防衛相にだまされてはいけません。