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9.19を忘れない 解散 誰のためなのか

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9.19を忘れない 解散 誰のためなのか/25面

 安全保障関連法成立から2年の節目を翌日に控えた18日、安保法や原発再稼働に反対する「さようなら原発 さようなら戦争全国集会」が、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。安保法に対し「戦争する国になる」「憲法違反」など懸念の声が上がる一方、安倍晋三首相が解散・総選挙の方針を固めたことにも「疑惑からの追及逃れ」など批判が相次いだ。集会後にはデモ行進もあり参加者の声が街中に響いた。 (飯田克志、増井のぞみ)

山城議長ら政権批判/渋谷で市民集
 市民ら9500人(主催者発表)が参加。主催した市民団体「『さようなら原発』1000万署名市民の会」の呼び掛け人の作家、落合恵子さんはあいさつで、学校法人加計(かけ)学園の獣医学部新設や、学校法人森友学園の国有地払い下げを巡る疑惑を念頭に、「安倍政権は私たちが(疑惑を)忘れ、支持率がアップしたので選挙に勝てると思っている。これほどやりたい放題の内閣はあったでしょうか」と声を張り上げた。
 市民や市民団体でつくる「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の福山真劫(しんごう)共同代表は「安保法は違憲。みんなで戦争法廃止を勝ち取ろう」と呼び掛けた。その上で、「衆院解散は権力の私物化、貧困と格差の拡大を隠すための保身、安倍政権の政策を転換させるチャンス」と訴えた。
 米軍新基地建設の抗議活動で長期拘束された沖縄平和運動センターの山城博治(ひろじ)議長は「安倍政権は北朝鮮の脅威をあおって憲法を変え、この国を変えようとしている」と指摘した。

市民の声/「国民よりも保身を優先」
 「自衛隊が他国の軍隊と一緒に行動できるようになる安保法があることで、戦争する国になる準備ができつつある」。5歳から13歳まで4人の息子とともに参加した川崎市宮前区のパート矢沢ちひろさん(48)は心配そうに話した。東京電力福島第一原発事故を機に脱原発に関心を持つようになり、北朝鮮によるたび重なるミサイル発射でも、国内の原発が標的とならないか懸念する。政府に対しては「日本には平和を守ってきた憲法9条がある。戦争ではなく対話を模索してほしい」と注文を付ける。
 千葉県美浜区の会社員、森田義人さん(36)は、海上自衛隊がミサイル警戒監視任務に当たる米イージス艦に洋上給油するなど、安保法により自衛隊と米軍の一体化が進むことを念頭に「安保法は日本のためというより米軍のため。国民に分かるように説明されていない」と指摘。「一人一人の行動が大切なので、これからも安保法反対に向けて声をあげていきたい」と語気を強めた。
 衆院解散・総選挙の動きが顕在化したことについて、東京都豊島区の間部(まなべ)美恵子さん(74)は「政治家は『今なら票が集めやすい』と考え、国民よりも自分たちのことを優先している」と批判。茨城県牛久市の黒須由起夫さん(70)は「これまで丁寧な説明をしてこなかった森友・加計問題から逃れるための解散ではないか」とした上で「子や孫のことを考えると、脱原発や戦争反対を基準に票を投じたい」と選挙を見据えた。