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ひいき忖度やめて 「森友学園」の周辺住民

 f:id:a-tabikarasu:20171009092056j:plain 31面/2017.10.9

ひいき忖度やめて 計画頓挫森友学園の周辺住民/31面

 安倍晋三首相の周辺関係者が登場する森友学園事件と加計(かけ)学園疑惑。異例の国会冒頭解散は、「森友・加計」隠しと批判されたが、衆院選の注目は小池新党や民進党分裂に移り、両学園の真相解明は依然として進まない。用地の払い下げで、8億円もの不透明な値引きが発覚した森友学園のある大阪府豊中市では、「えこひいきや忖度(そんたく)のない政治」を求める声が聞かれた。 (望月衣塑子)

「公園化なぜ変わった? 説明を」
 名神高速豊中インター近くの住宅地を歩くと、茶褐色の建物が目に入る。森友学園が「安倍晋三記念小学校」の触れ込みで寄付を募っていた小学校だ。校舎は98%完成していたが、計画は頓挫。敷地の周りの3分の2はフェンスで覆われていた。
 森友への売却交渉が破棄されたとして、国が4月に土地を買い戻し、「国有地」の看板が所々に掛かる。校舎の前の一角には、小さな公園ができ、幼児連れの父親がぶらんこで娘を遊ばせていた。
 目の前に住む鶴岡武さん(79)は元々、予定地内に住んでいた。市から災害時の避難のため公園を造ると言われて引っ越したという。
 「なぜ、計画が変わったのか。安倍首相の昭恵夫人が懇意になった籠池夫妻が『記念小学校』を建てようとしたからでないのか」。今も疑念は消えないといい「地権者に説明がなく、付度がまかり通っていたら言語道断。衆院選では市民に必要なことをする政治家、政党を選びたい」と話す。
 友人と立ち話をしていた近所の有友耕二さん(71)は「当初の希望通り、全部の土地を避難所になる公園に戻してほしい」と訴えた。
 森友学園民事再生手続き中。手続きを進める管財人は「土地は国に戻ったが、学校建設での森友の支払いが完了していないため、建物は建設した藤原工業が所有している」と言う。10日に管財人が国などに示す再生計画案が認められなければ森友は破産する。
 管財人は「再生計画などを債権者がどう受け止めるか次第。土地価格を調査する会計検査院の報告や、大阪地検特捜部の捜査が終わるまでは手がつけられないのが実情だ」と明かした。
 公園で幼なじみとおしゃべりをしていた会社員金岡碧さん(29)に声をかけると、 「今、その話をしていたんですよ。ここどうなるんだろうねって。建物だけでも相当お金がかかっている」とあきれた表情を見せた。
 「疑惑があったから処分で良いのか。うやむやなまま解散し、疑惑隠しとしか言えない。選挙が終わっても、土地がなぜこれほど値引きされたか、政府は説明責任を果たしてほしい」
 次男(1つ)を自転車に乗せて、長男(3つ)を幼稚園に迎えに行く途中の主婦万廣祐莉(まひろゆり)さん(28)は「正直、政治不信になった。普通の会社なら『ごめんなさい』では済まない」という。 「こうした疑惑があると、支持政党選びは慎重になる。子育てや教育にしっかりと寄り添い、えこひいきのない政治を行う政治家に投票したい」と考えている。


わたしの一票/国民のお金  もっと考えて/持溝(もちみぞ)和昭さん(30) 美容師
 東京・表参道の美容室で働いています。改憲派でないことや、脱原発の考えであることを重視して、投票先を決めたい。自民党憲法改正草案は民主的でないように感じるし、原発事故は日本を傷つけたから。国民の関心は、待機児童や賃金格差を解消することにあると思う。そういった私たちが直面している現実的な課題に取り組んでもらいたい。そんな期待感を抱ける人に一票を投じたい。政治家には政局ではなく、政策に力を入れてほしい。あと、自分たちのお金ばかりじやなく、国民のお金のことをもっと考えてほしい。