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ディシプリン(規律)の欠如 サッカー日本代表

 f:id:a-tabikarasu:20171012082214j:plain 23面/2017.10.12

蹴球分析/規律なき選手 代表に不要 大住良之/23面

 ディシプリン(規律)の欠如-。サッカー日本代表ハリルホジッチ監督が「就任以来最悪の試合」と評した10日のハイチ戦(3-3で引き分け)は、この一事に尽きる。
 W杯でやろうとしているサッカーがある。実現するためには、どんな状況であっても、ビッチに立った11人全員がそれぞれにやるべきことを集中してやり抜かなければならない。それがディシプリンというものだ。
 立ち上がりはDF長友の果敢な走りにリードされて見事だった。だが2点をリードして20分を過ぎたころから緩みが生まれた。パスを受けると間髪を置かずに核心をつくパスを送っていたMF小林が遊びを入れるようになり、守備でも前線の選手たちのプレスから気迫が薄れた。そしてフィジカルに優れるハイチからボールを奪えず、ずるずると引く展開となってしまった。
 通常、こうした甘さはハーフタイムの監督の一喝で消えるものなのだが、逆に守備まで混乱して失点を重ねたのはどういうことか。
 W杯に向け、生き残りの戦いだという。そのためにアピールしなければならないという。だがそれは自己の力を見せつけるために個々の選手が勝手なことをするという幼稚な競争ではない。W杯で必要なのは高いレベルでディシプリンを保ち続ける選手だけだ。
 この後、来年6月までにできるのはせいぜい5、6試合。こんな無責任な試合でこれ以上無駄にする余裕などない。否定しようのない形であらわになってしまった個々の姿勢の甘さ、それによる組織のもろさが、今後の糧になってくれることを祈るばかりだ。(大住良之=サッカージャーナリスト)