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本音のコラム/ばかばかしい選挙?

 f:id:a-tabikarasu:20171022095803j:plain 27面/2017.10.22

本音のコラム/ばかばかしい選挙? 山口二郎/27面

 今日は総選挙の投票日である。台風の接近もあり、首都圏は天気が悪いようだが、ともかく読者の皆さんには投票に行っていただきたい。
 今回の解散には大義がない、選挙の争点がわかりにくいと言われた。著名な評論家が、ばかばかしい選挙だから棄権しようとインターネット上で呼びかけたことも話題となった。しかし、国民がばかばかしい選挙、ばかばかしい政治に背を向け、遠ざかることができると思うのは錯覚である。国民の側が遠ざかったつもりになっても、ばかばかしい政治は常に国民に覆いかぶさる。そして、国民に増税や戦争といった不条理を押し付けるかもしれない。
 選挙で勝利して多数を占めた勢力は、自分たちの政策が国民の総意に基づくと主張するだろう。もちろん、虚構である。しかし、民主政治はそうした虚構の上に成り立たざるをえないのである。
 国民の半数だけが投票に行き、そのまた半分の票を得て多数派が権力を握れば、それこそ本物の虚構である。私たちは、虚構を少しでも現実に近づけるために、投票するしかない。さまざまな意見が投票で表現され、多数派がすれすれの勝利を収めるならば、彼らは自らの権力基盤が虚構であることを認識し、現実の民意を恐れ、少しは慎重に行動するだろう。冷笑とあきらめは民主主義を掘り崩す病原菌である。 (やまぐちじろう/法政大教授)

 

<ブログコメント>今回の衆議院選挙、先日、期日前投票に行ってきました。混んでいました。当日(今日22日)の台風の大雨を避けて、という人も多かったと思います。投票率の低下はゆゆしき問題です。投票率が50%を下回るということは、半分以上の人が投票しなかったということ。選挙に「ノー」を突きつけたともいえます。 前回2014年12月の衆院選投票率は52.66%。台風の接近と重なる今回は、投票率がさらに下回ることも危惧されています。
 
思うのですが、投票率が50%を下回った場合の選挙は結果をちゃらにして、投票だけもう一度一週間後にやり直す、というのはどうでしょうか。投票率50%未満の選挙は無効とする考え方です。投票率が50%を超えるまで何度でもやり直す。民主主義では選挙のあとは当選した多数派が実権を握ります。そのためには、選挙制度そのものにも多数派の支持(住民の半分以上の支持/投票率50%以上)のあることが必要だと思うのですが。