今日の東京新聞

購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。

貴乃花親方の理事解任提案 相撲協会

貴乃花親方の理事解任提案 相撲協会決議 事件報告怠る/1面

 日本相撲協会は28日、東京都墨田区両国国技館で臨時理事会を開き、元横綱日馬富士が秋巡業中に起こした暴行事件で、巡業部長でありながら協会への報告を怠ったなどとして、貴乃花親方(元横綱)の理事解任を評議員会(池坊保子議長=元文部科学副大臣)に提案することを、全会一致で決議した。

次の理事選立候補可能
 公益財団法人の協会では、理事解任の権限は評議員会にある。処分は来年1月4日の臨時評議員会で審議される。理事解任が承認された場合、役員待遇委員に2階級降格となるが、同2月の理事候補選挙への立候補は可能で、部屋の師匠として力士の指導もできる。過去に協会の理事が解任された例はない。
 協会の危機管理委員会は貴乃花親方が被害者側の立場にあることを勘案しても、速やかな報告を怠ったほか、十両貴ノ岩と自身に対する再三の聴取要請を拒否した責任は重いとした。
 会見で八角理事長(元横綱北勝海)は「貴乃花理事の行為は、理事の忠実義務に著しく反するものと言わざるを得ない」と理由を説明。貴乃花親方から弁明を聞いた上で結論に至ったことも明らかにした。
 協会の懲戒は七段階に分かれ、軽い順からけん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、解雇がある。 <略>


協力姿勢なく、処分やむを得ず/27面

 NHKアナウンサーで東京相撲記者クラブ会友杉山邦博さんの話 貴乃花親方がこれまで口を閉ざし続けたために、結論が出るのが長引いたのは否めない。理事は組織を引っ張るべき立場にあることを考えれば、組織への協力姿勢を欠いていたのだから、処分はやむを得ない。初場所も間近に迫っている。相撲ファンが楽しみにしているのは理事のごたごたではなく、土俵上の取組だ。協会は一から出直す覚悟で、暴力の根絶やファンサービスに努めてほしい。

被害者側なのに不当に重い/27面
 スポーツ評論家の玉木正之さんの話 秋巡業中に起きた暴行事件の報告義務は、巡業部長だけでなく、同席した横綱らにもあったはずなのに、貴乃花親方だけに責任を押し付けたという印象だ。不当に重い処分と感じる。被害者側の親方なのに、加害者側の伊勢ケ浜親方と同等の処分というのもおかしい。事態を混乱させた意味では、日本相撲協会にも責任がある。大相撲の長い歴史を考えた時、現在の協会の姿がふさわしいとは思えず、今後は組織の在り方を見直す必要がある。