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沖縄で米軍ヘリ不時着 相次ぐ事故

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沖縄で米軍ヘリ不時着 相次ぐ事故 募る不安・憤り/25面

 6日午後4時ごろ、沖縄県うるま市の伊計島(いけいじま)東側の砂浜に、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宣野湾(ぎのわん)市)に所属するUH1ヘリコプターが不時着した。県警などによると、乗員4人を含めけが人は確認されず、機体は大破していないという。米軍機の運用を巡っては、2016年12月に輸送機オスプレイが名護市の海上に不時着、大破するなど事故・トラブルが相次ぐ。昨年12月には宜野湾市の小学校運動場にヘリコプター操縦席の窓が落下したばかりで、県民の反発が高まるのは必至だ。

伊計島 砂浜 住宅から100メートル
 翁長雄志(おながたけし)知事は記者団に「とんでもない話だ」と懸念を表明。富川盛武副知事は取材に「言葉がない。あまりに頻度が高く、米軍内のシステムの問題ではないかと思わざるを得ない」と憤った。謝花(しゃはな)喜一郎知事公室長は記者団に、外務、防衛両省の担当者を9日以降、県庁に呼び、抗議する意向を明らかにした。
 防衛省沖縄防衛局によると、米軍ヘリは警告灯が点灯したため着陸。米軍は事故を避けるための「予防着陸」と説明している。地元住民によると、防風林を挟んで約100メートル離れた場所に住宅があり、米軍や警察が詳しい状況を調べている。県も職員を現場に派遣した。
 関係者によると、米軍は機体を調査した上で、早ければ7日にも現場から撤去する予定という。
 不時着直前のヘリを目撃したという伊計自治会の玉城正則会長(61)は「高度を下げ、ガタガタという音を立てて海岸に向かったので、危ないと感じた。米軍は常に軍事作戦を優先し、地元住民の不安感をないがしろにしている」と話した。
 伊計島は那覇市の北東約30キロで、沖縄本島と橋でつながっている。昨年1月20日にも、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリが島内の農道に不時着するトラブルがあった。

保育園部品落下1カ月 原因究明進まず
 伊計島で発生した米軍のUH1ヘリコプターの不時着は、普天間飛行場近くの保育園屋根に、円筒状の物体が落下していたトラブルから7日で1カ月となる夕イミングと重なった。米側は保育園への落下物が米軍ヘリコプターの部品と同一だと認める一方、飛行中の落下を全面否定。原因究明は進まず、住民らの憤りは募る。
 宜野湾市野嵩(のだけ)の「緑ケ丘保育園」の屋根では昨年12月7日午前、米軍CH53E大型ヘリに用いる計器カバーと同じ、表面に「US」と記された重さ213グラムの部品が見つかった。直前には屋根で衝撃音が響き、県が設置したカメラには同型ヘリが同じ時間帯に近くを飛行する様子が写っていた。
 米軍の関与を巡り議論が巻き起こったものの、そのわずか6日後、同型機が市立小の運動場に窓を落とす重大事故を起こし、関心が薄れた経緯がある。
 米海兵隊は「カバーは離陸前に全て取り外した」として関連を否定。普天間所属の他の同型機にも紛失はなかったと主張した。
 県によると、米軍からこれまでに、保有するカバーの総数や具体的な確認方法に関する報告はない。県幹部は「圧倒的に情報不足。これで終わりとは考えていない」と不満を隠さない。
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