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再び個人を尊重する国に 米南部シャーロット市長バイ・ライルズさん

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再び個人を尊重する国に 米南部シャーロット黒人女性市長バイ・ライルズさん/3面

 トランプ米大統領が就任1年を迎える米国で、地方から融和と多様性を求める声が高まっている。昨年11月、南部ノースカロライナ州最大都市のシャーロット市長選で黒人女性として初当選したバイ・ライルズさん(66)は、本紙のインタビューで「人種差別は許されない」と訴えた。(シャーロットで、石川智規、写真も)

「人種差別は許されない」
 ー市長選での勝利は、トランプ氏がもたらす政治状況ヘの反動が一因か。
 「トランプ氏はもちろん、首都ワシントンの政治家は、社会の難しい問題に向き合うことを避けているようだ。今この国では、人々を差別し、分裂させる言葉ばかり用いられ、暮らしの難題から目をそらそうとしている。特に女性はそれに気づき、疲れている」
 「だからこそ、今まで以上に融和の大切さや、自由と平等を語る女性が増えた。国のため、地域のために正しいと思うことを語れなければ、私たちは負けてしまう。そう考える人々の支援で、私は黒人女性初の市長になることができた
 ―トランプ氏の就任後、白人至上主義者らの発言力が増しているようだが。
 「トランプ氏は白人労働層などを『忘れられた人々』と言う。社会や生活の変化に追いつけず傷ついているのに、誰にも話すことができない人たちだ。彼らをどう対処するかは難しいが、だからといって人種差別が許されることはない
 「私は女性であり黒人。南部に生きる女性や黒人が、日々の生活で受ける差別がどのようなものか、身をもって知っている。白人至上主義のような人たちは確かに勢いづいている。憎しみと人種差別が組み合わされた暴力について、いつも深く懸念している」
 ―今秋には中間選挙が行われ、トランプ政権が連邦議会など全国規模で審判を受ける。どう展望するか。
 「昨年1月のトランプ氏の就任翌日に行われたウィメンズ・マーチは、差別と分断に立ち向かおうとする人々の集まりだった。法の下、誰もが自由で平等であるとの理念は達成されていないが、それを実現しようとする草の根の活動は確実にある
 「人々に多様な機会をもたらそうとする候補者が増え、選ばれると信じている。そうなれば、米国は再び個人を尊重する国になる。2018年の結果は、20年大統領選につながる」

バイ・ライルズ 1951年9月、南部サウスカロライナ州コロンビア生まれ。96年シャーロット市予算局職員などを経て2013年に同市議。17年11月の市長選当選後、12月から現職。