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ICAN事務局長 安倍首相と面会できず

 f:id:a-tabikarasu:20180116100057j:plain 29面/2018.1.16

ICAN事務局長 首相と面会できず/29面

 昨年のノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN/アイキャン)が安倍晋三首相に、来日中のベアトリス・フィン事務局長(35)との面会を要請したが、政府が日程の都合を理由に断っていたことが15日、ICANの主要運営団体「ピースボート」などへの取材で分かった。
 ICAN核兵器禁止条約の国連での採択に尽力したとして昨年12月、平和賞を受賞。核兵器を違法化する同条約については核保有国の米国などが反対しており、米国の「核の傘」に依存する日本も参加していない。
 菅義偉(すがよしひで )官房長官は15日の記者会見で「日程の都合上だ。それ以上でも、それ以下でもない」と説明。フィン氏は訪問先の広島市で「大変残念だ。二度と同じ惨状を起こさないため、何をすべきかを一緒に話したかった」と述べた。
 ピースボートによると、ICANは昨年12月下旬から内閣府を通じて2回、安倍首相との面会を求めたが、外務省から今月14日までに「日程が合わず面会できない」と回答があった。安倍首相は欧州歴訪のため12日に日本を出発しており、17日に帰国する。フィン氏は12日に初来日。長崎と広島を初訪間し、16日は東京で討論集会などに参加し、18日に帰国する。
 フィン氏は15日、広島市平和記念公園で原爆慰霊碑に献花。原爆資料館を見学し、芳名録に「広島は希望の都市だ。ICAN核兵器の終わりを見届けるため、共に力を尽くす」と記帳した。
 広島で被爆した小倉桂子さん(80)=広島市中区=の証言を聞き、「たくさんの書物を読んできたが、理解が十分でなかったことが分かった。これ以上、核兵器は許容できない」と話した。