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袴田さん、50年ぶりに元裁判官と面会

 f:id:a-tabikarasu:20180116095643j:plain 28面/2018.1.16

1審死刑判決以来50年ぶり 袴田さん、元裁判官と面会/28面

「熊本さん、巌だよ」
 1996年に静岡県一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑確定後、静岡地裁の再審決定で釈放された袴田巌(はかまだいわお)さん(81)と、 一審で死刑判決を書いた元裁判官熊本典道さん(80)が面会したと15日、袴田さんの支援団体が明らかにした。
 支援団体によると、袴田さんの姉秀子さん(84)が同行して9日に福岡市で面会。二人が会ったのは68年の一審判決以来、約50年ぶりとなる。
 一審静岡地裁で陪席裁判官だった熊本さんは2007年、袴田さんが無罪との心証を持ちながら、他の裁判官との合議で死刑判決を書くことになったと告白。袴田さんとの面会を希望していたが、脳梗塞の後遺症で入院して、実現していなかった。
 二人は熊本さんが入院している病院の一室で約10分間対面。支援者が公表した映像では、ベッドで横になっていた熊本さんが袴田さんをじっと見つめ、秀子さんの「熊本さん、巌だよ」という問いかけに、「巌…」と声を振り絞るように応えていた。
 熊本さんは後遺症で言語障害があり、袴田さんは拘禁症状の影響が残る。二人が言葉を交わすことはなかったが、お互いに会えたことは分かっている様子だったという。
 袴田さんが8日朝、自宅がある浜松市からの遠出を希望したため、秀子さんが急きょ福岡に行くことを決めた。熊本さんと07年以降、何度か会っている秀子さんは「熊本さんも、巌と会いたがっていたから良かっただろう。早く元気になってほしい」と語った。