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防衛相報告まで2ヵ月半 イラク日報 野党「隠蔽」

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防衛相報告まで2ヵ月半 イラク日報 野党「隠蔽」/1面

防衛省 不可解経緯 検証へ
 政府が「ない」としてきた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、小野寺五典(いつのり)防衛相は3日、陸自が存在を把握してから報告を受けるまで、2カ月半以上かかった経緯を検証する考えを示した。この問題では、日報が存在する可能性が高いファイルに保管されていたのに当初は見つからず、野党議員が資料請求をした日に、南スーダン国連平和維持活動(PKO)日報の省ぐるみの隠蔽(いんぺい)が確定するなど、不自然な経緯が多い。野党は「組織的隠蔽だ」と批判を強めている。 (新開浩)=「南スーダン」反省なく2面、社説5面

 小野寺氏は3日の記者会見で、イラク派遣部隊の日報が見つかった経緯について「南スーダンPKO日報問題の再発防止策の一環として、全国の部隊が保有する文書を丹念に確認した結果、イラクの日報の一部が確認された」と説明した。
 陸自研究本部がイラクの日報が存在すると陸上幕僚監部総務課に報告したのは今年1月12日。その後、総務課から統合幕僚監部ヘの報告を経て、小野寺氏に報告があったのは3月31日だった。小野寺氏は会見で「どういういきさつがあったのか再確認したい」と話し、経緯に問題がないか検証する考えを示した。
 陸自が昨年3月ごろの調査で、日報を発見できなかった経緯も不可解だ。
 陸自研究本部が今年1月までに、日報を把握したのは「教訓業務各種資料」というファイルに保管された電子データからだった。
 南スーダンPKOでは、交代する後続部隊に任務で得た教訓を伝えるための報告書「教訓要報」を半年ごとに作り、日報を作成の基礎資料とした。
 似た名称の「教訓業務各種資料」を収めたファイルには、イラクに関する日報が存在する可能性も高かったはずだが、昨年3月の調査で研究本部は日報はなかったと報告。ファイルの中身を当時調査したかについては明らかにしていない。
 イラクの日報が見つかる発端となる野党議員の資料請求が行われた昨年2月16日には、PKO日報の隠蔽を巡る重大決定が行われた。当時の陸自トップの陸上幕僚長が事務方トップの防衛次官に、当初は廃棄したと説明したPKO日報が陸自内にあると報告したが、次官は個人保管のデータだとして、対外的に公表しない方針を決めた。
 参院外交防衛委員会与野党筆頭理事は3日、この問題を、5日の委員会で当初予定より野党の質疑時間を延ばして審議することで一致した。