今日の東京新聞

購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。

強まる加計優遇 柳瀬氏「官邸で3回面会」

 f:id:a-tabikarasu:20180512085614j:plain 1面/2018.5.11

強まる加計優遇 柳瀬氏「官邸で3回面会」/1面

参考人招致「首相案件」否定
 
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、衆参両院の予算委員会に10日、参考人招致された柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)は、首相官邸で2015年に学園関係者と3回面会し、国家戦略特区の活用を紹介したことを明らかにした。「学園を特別扱いしたとか優遇したとかは全くない」と強調したものの、特区を所管する内閣府幹部を官邸に呼んで説明を受けたことも判明。異例ともいえる厚遇ぶりが浮き彫りになった。 (池田悌一)=不自然「報告せず」2面、なお疑念、収束遠く3面、質疑詳報7面、「記憶」追及に強弁26面、「加計」のために奔走27面、社説5面

 柳瀬氏の説明によると、官邸での面会は同年2~3月に1回と4月2日、6月前後の計3回で、学園側から申し入れがあった。愛媛県作成の文書によると、柳瀬氏は4月2日の面会で、「本件は首相案件」と説明したとされるが、「総理が早急に検討していくと述べている案件という趣旨」と説明。「今治市の個別プロジェクトが首相案件とは言っていない」と述べた。
 これまで国会で学園との面会を明らかにしなかった理由について「加計学園の関係者と会った記憶はあったが、今治市の職員と会ったのかと質問を受けたので、それに対してお答えした」と弁明した。
 文書には、安倍晋三首相と加計孝太郎学園理事長が会食した際に獣医学部新設が話題に上ったと学園関係者が語ったと記載されているが、「そのような会話があった記憶は全くない」と否定。学園との面会を安倍首相に報告したことは「一切ない」と断言した。
<略>

解説/次は首相が答える番
 「記憶にない」から「国会で誠実に答える」と軌道修正した柳瀬氏。この日の答弁から、国家戦略特区を活用した加計学園獣医学部開設が、特別扱いだった疑いが濃厚になった。
 柳瀬氏は数力月の間に3回も学園関係者らと首相官邸で集中的に面会。関係省庁や特区担当の内閣府から情報収集するなど、多忙を縫って支援した。首相の側近が学園の学部門設をお膳立てしたとも取れる厚遇ぶりは、「加計ありき」を雄弁に語る。それでも政府はプロセスに一点の曇りもないと言えるのだろうか。
 柳瀬氏は愛媛県作成文書にあった自身の発言について、「趣旨は違うところがある」としながらも、全体的に類似の発言があったことは認め、文書の信ぴょう性も裏付けられた格好だ。
 首相と加計孝太郎理事長の会食に触れた、学園出席者の発言とみられる部分は、「聞いた記憶はない」と否定した。首相の関与があったのかという最大の疑問は残されたままだ。
 事実であれば、「学園の計画を知ったのは17年1月20日」との首相答弁は虚偽だったことになる。次は首相と加計氏が「誠実」に答える番だ。(中沢誠)