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女性議員増 推進法成立 全会一致「涙が出た」

女性議員増 推進法成立 全会一致「涙が出た」/26面

傍聴席「歴史的瞬間」「政治変わって」
 国会で「政治分野の男女共同参画推進法」が成立した16日、傍聴席では、この法律が女性と政治との距離を縮める大きな一歩になると期待する人々が、歴史的瞬間を見守った。=1面参照

 参院本会議場の電光掲示板に「賛成234 反対0」と表示されると、傍聴席でどよめきが起き、議場で拍手が続いた。
 「涙が出た。平和と男女平等に尽くした先輩たちに学んだ精神を、新しい形で若い世代に引き継げる」。6年前から「クオータ制を推進する会(Qの会)」(赤松良子代表)の一員として、この法律の制定を求めてきた小林五十鈴さん(80)は、感慨深げに語った。
 戦前から女性参政権運動をリードした故市川房枝さんの遺志を継ぎ活動した日本婦人有権者同盟の元共同代表。「女性にとって、73年前の参政権獲得以来の歴史的な法律制定なんです」と意義を強調した。
 傍聴席には、若い世代も。上智大3年の大谷夏帆さん(20)は「全会一致に、思わず、おおって声が出てしまった。政治の世界は男性中心だと思ってきたが、先輩たちの努力で、私は若いうちに歴史が動くこの瞬間を見ることができた」と感激していた。
 同大3年の本村翔太さん(21)は「財務省前次官のセクハラ問題で麻生太郎大臣らの発言を聞き、男性が女性を踏みにじる感じが、同じ男としてすごく嫌だった。女性議員が増えることで、そういう政治が変わってほしい」と話した。
 三浦まり上智大教授(政治学)は「推進法に強制力はないが、候補者をできる限り男女半々にしなければならないというプレッシャーが政党にかかる効果は大きい。特に現職の少ない野党の取り組みに注目したい」と話した。(柏崎智子)