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大波小波「外国人労働者との未来」

コラム大波小波外国人労働者との未来」/6面

 河合雅司『未来の年表』(講談社現代新書)がベストセラーになったので、『未来の年表2』が出た。内容は正編と同様。現在、日本人の5人に1人が70歳以上で、そんな少子高齢化によって、未来の日本が迎える危機を分かりやすくカタログ化している。
 だが、気になった点は、未来の労働力不足で生じる困難を描く際に、日本における外国人労働者の存在にまったく触れていないことである。
 例えば、私の近所にあるコンビニで働く人は外国人の方が多い。『未来の年表2』はそういう現状に目をつぶり、日本人労働者の減少による危機を煽(あお)っている気がする。
 同時期に出版された芹澤健介『コンビニ外国人』(新潮新書)は、もはや日本が、コンビニ勤務のような職に就く外国人労働者なしでは立ちゆかなくなっている、という状況を明快に教えてくれる。
 日本政府は彼らを移民と認めていないが、国連などの定義に照らせば、これは実質上の移民なのである。
 『コンビニ外国人』はそうした状況を直視し、外国人労働者との共生の道を探っている。現在、日本にいる外国人労働者は約130万人。今こそ読まれる価値がある書物だ。
 (日本人フリーター)