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投稿ミラー/「醜悪国会」国民も責任 島根勝利

ミラー/「醜悪国会」国民も責任 島根勝利 71(埼玉県草加市/5面

 憲法第41条は国会を「国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と規定している。しかし、22日に開会した通常国会は、その名に値しない実に最悪の国会であった定年退職後、国会中継を視聴していてこれほど醜悪な国会は記憶にない。
 公文書が改ざんされ、廃棄される。「ない」とされた文書が見つかる。答弁の嘘(うそ)が明らかになる。安倍首相はその都度「責任は行政の最高責任者である私にある」と繰り返すが、一度としてトップとしての責任を取ったことがない。むしろ、閣僚や官僚を擁護する姿勢が目立った。
 「働き方」関連法、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法、参院の定数を6増やす改正公職選挙法は十分な審議も行わずに強行採決して成立させた。いずれも世論の過半数が反対をしているにもかかわらず、数の力で押し切った。
 国会は政府の提出した法案を通過させるだけの下請け機関と化している。政府の身勝手や暴走を阻止する行政監視機能はどこへ行ってしまったのか。とりわけ森友、加計問題に関しては国政調査権を発揮するどころか、政権与党と一体となってその役割を放棄したに等しい。
 行政府に従属している立法府の姿は、三権分立を規定する憲法、国民に対する背信行為である。
 しかし、このような行為を政権が平然とできるのも、6年で5回の国政選挙に圧勝した安倍政権の危機感の緩みにあると私には思える。突き詰めれば、有権者、国民にもその責任の一端があると思わざるを得ない。