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変わるお墓の形 故人をしのぶメッセージ・英国

 f:id:a-tabikarasu:20180818104218j:plain 1面/2018.8.18

雇用水増し 指定医以外も障害者認定/1面

 中央省庁が雇用する障害者の数を四十二年にわたり水増ししていた問題で、国のガイドラインで指定していない医師が作成した診断書などの無効な文書を根拠に、障害者数に算定していたケースがあることが十七日、分かった。国の障害者雇用制度は障害者手帳を持つ人と、指定した医師の診断書がある人を対象としているが、中央省庁が十分に確認せず、ずさんな運用を続けていた疑いがある


世界の暮らし 変わるお墓の形/8・9面

 故人や先祖に思いをはせる機会が増える8月。墓参りをして、感謝や供養の気持ちを示した人も多いだろう。弔い方は、その国・地域の風土や歴史、宗教と密接に関わる。ところが最近は、世界的に墓事情が変わりつつあるという。何が起きているのか。

故人しのぶメッセージ・英国
 ロンドンの公園でベンチに腰掛けると、背もたれに小さなプレートが付いていることがほとんど。人名と生没年とともに「すばらしい父でした」などと短いメッセージも添えられる。緑を眺め、会ったことのない故人に思いをはせる。
 記者が住むロンドン西部のイーリング区担当者に尋ねると、遺族は鉄製ベンチで1450ポンド(約21万円)、木製で950ポンドを払えば設置できる。近辺のお墓の相場は2700~5400ポンド(墓石は除く)と高額。「お墓代わりにベンチを設置する人も多いのでは」と担当者は話す。
 故人をしのぶにはこの上ない方法だが、ベンチの下に骨つぼを埋めるわけではない。英国人は遺灰をどうしているのか。「多くの人は単に火葬して散骨しています」と、お骨の扱いを請け負う会社を経営するリチャード・マーチンさん(50)は説明する。
 土葬が主流だった欧州でも、宗教の縛りが緩い英国では今や約4分の3が火葬。実利性を重んじる英国人は「墓は手間がかかり、家からも遠く、面倒だと考えがち」といい、納骨場所の確保にこだわる人は少数派のようだ。
 マーチンさんによると、英国の火葬場には慰霊の庭が併設され、かつてはそこに残してくるのが主流だった。しかし「今は8割方の還族は遺灰を持ち帰り、故人を思い出すのにふさわしい場所にまく」という。
 2016年に亡くなった英ロック歌手デビッド・ボウイさんもインドネシア・バリ島で散骨された。散骨方法もここ数年で多種多様に。飛行機や気球だけでなく、打ち上げ花火に混ぜてまく方法も。 一方で遺灰を身近に置きたいという人も多く、 一部を自宅に保存するほか、庭にまいて記念植樹する人も増えている。
(ロンドン・阿部伸哉、写真も)