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筆洗 山之口貘の「ある家庭」

 f:id:a-tabikarasu:20180827112516j:plain 1面」/2018.8.27

秋に改憲案 反対49% 賛成36%を上回る 共同世論調査/1面

 共同通信社が25、26両日に実施した全国電世論調査によると、秋の臨時国会自民党改憲案を提出したいとする安倍晋三首相の意向に「反対」との回答は49. 0%で、「賛成」の36. 7%を上回った。拙速な改憲論議に抵抗感が強い世論が示された格好だ。9月の自民党総裁選で、誰が次期総裁になるのがふさわしいか問うと安倍首相が36. 3%で、31. 3%の石破茂元幹事長に先行した。野田聖子総務相は4. 9%だった。自民党支持層に限ると首相支持は60. 2%。24. 0%の石破氏、3. 0%の野田氏に大差をつけた。

 

筆洗 2018・8・27/1面
 <またしても女房が言ったのだ/ラジオもなければテレビもない/電気ストーブも電話もない/ミキサーもなければ電気冷蔵庫もない>。山之口貘(やまのくち・ばく)の「ある家庭」ある家庭といっても貘さんの家のことである▼高度成長期の1960年代前半だろう。自黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」の時代だが、生活が不安定だったその詩人にはまだ手が届かなかったか。<こんな家なんていまどきどこにも/あるもんじゃないやと女房が言ったのだ>。詩はそう続く▼山之口家になかった家電がすべてそろう豊かな時代とはいえ、その数字にたじろぐ。内閣府の調査によると、現在の生活に満足と答えた人の割合は74. 7%。調査開始の63年以降で過去最高だそうだ▼数字だけならどの時代よりも生活満足度の高い時代ということになるのか。少子高齢化社会という薄曇りの時代の中、信じられぬという人もいるだろう▼おそらく生活の満足度と幸せとは似ているようで別の物なのかもしれぬ。実際、同じ調査で日常生活に「悩みや不安を感じている」人は63%。豊かかもしれないが、明日はどうなるか。その不安が過去最高への違和感だろう▼あの詩の続きがある。<こんな家でも女房が文化的なので/ないものにかわって/なにかと間に合っているのだ>。豊かではないが明るくたくましい。さて、今と比べてどっちが幸せか。

 

<ブログコメント>昨日(2018. 8. 26)の「筆洗」も紹介します。保護して飼っていた犬を2週間動物病院に預けたら、10円玉ほどのハゲができたという話です。わが家の犬も保健所から引き取った保護犬。2年前、私が骨折して入院したとき、退院して帰宅したら、犬が円形脱毛症になって待っていました。心配してくれていたんですね。