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本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子

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本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子/25面

 思い出した人もいるのではないだろうか。
 1995年、ナチのホロコーストはなかったとする論文を載せた月刊誌「マルコポーロ」(文藝春秋)は廃刊になった。
 2012年、橋下徹氏の出自に関する差別的な記事を載せた「週刊朝日」(朝日新聞出版)は記事を撤回し、編集長は更迭、社長が引責辞任した。
 そして、今度は「新潮45」の休刊である。この件が前二者とちがうのはきわめて確信犯的なことだった。8月号の杉田水脈(みお)氏の寄稿があれほど批判されたのに、それを擁護する特集を10月号で組む。「私たちは反省してません」という姿勢を同誌は一度は表明したわけで、佐藤社長の声明も中途半端なものだった。
 排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年、少なくない。新潮社も例外ではなかった。商売になれば何でも出す。LGBTだけではなく、嫌韓反中も在日コリアン差別も目に余るものがある。差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」で、普通の差別より悪質なのだ。
 「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった? そんなの言い訳になんないよ。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)

東京新聞:「新潮45」へ怒りの声 杉田氏の「生産性」論文 擁護の特集:社会(TOKYO Web)

 

 「新潮45」休刊 LGBT表現で批判「企画吟味おろそかに」/1面

 性的少数者LGBT)への偏見だなどと批判を集めている月刊誌「新潮45」を発行する新潮社(東京都新宿区)は25日、「このような事態を招いたことをお詫(わ)びする」と謝罪し、同誌を現在発売中の10月号で休刊すると発表した。先週末、佐藤隆信社長名で釈明のコメントを出したばかり。
 発表では「ここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていた」と説明。「十分な編集体制を整備しないまま刊行を続けてきたことに、深い反省の思いを込めて、休刊を決断した」としている。<略>

東京新聞:「新潮45」休刊 LGBT表現で批判 「企画吟味おろそかに」:社会(TOKYO Web)


 伊方原発の再稼働容認 広島高裁/1面

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めた広島高裁の仮処分決定を不服とした四国電の申し立てによる異議審で、同高裁(三木昌之裁判長)は25日、異議を認め、再稼働を容認する決定を出した。東京電力福島第1原発事故後、高裁段階で初めて原発の運転差し止めを命じた昨年12月の決定を取り消した。四国電は3号機を10月27日に再稼働させる方針を明らかにした。

 決定で三木裁判長は、伊方原発から約130キロ離れた熊本県阿蘇カルデラの火山リスクについて、「大規模な破局的噴火が起きる可能性が根拠をもって示されておらず、原発火砕流が到達する可能性は小さい」と指摘した。<略>

東京新聞:伊方原発の再稼働容認 阿蘇大噴火「根拠ない」:社会(TOKYO Web)