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「実質FTA」日本譲歩 日米 関税交渉入り合意

 f:id:a-tabikarasu:20180928095726j:plain 1面/2018.9.28

日米 関税交渉入り合意 「実質FTA」日本譲歩/1面

 安倍晋三首相は26日(日本時間27日)、トランプ米大統領とニューヨークで会談し、新たな2国間の関税交渉である「日米物品貿易協定(TAG)」の協議に入ることで合意した。首相は記者会見で、米国から要求されてきた自由貿易協定(FTA)ではないと否定したが、専門家の間では事実上のFTAであるとの見方が強い。(矢野修平、ニューヨーク・白石亘)

 AP通信は即座に「日米はFTA交渉入りで合意」と、両国の合意を「重大な転換」として報じた。だが安倍首相は首脳会談後の記者会見で「(TAGは)これまで日本が結んできた包括的なFTAとは全く異なる」と強調。環太平洋連携協定(TPP)などの過去の協定と違ってサービスや投資分野の項目がないため、FTAではないとした。
 日本政府はこれまで、多国間の枠組みであるTPPを重視。日本の安全保障と絡めて譲歩を迫られかねない日米二国間のFTA交渉には否定的な姿勢を貫いてきた。しかし米国が日本の多くの雇用を支える基幹産業である自動車への追加関税をちらつかせて圧力を強める中、方針転換を余儀なくされた。
 安倍首相は五月の国会審議で、これまでの日米貿易協議を「FTAの予備協議ではない」と説明。首相の国会答弁との整合性を取るためFTAと異なる造語をひねり出したとみられる。<略>

東京新聞:「実質FTA」日本譲歩 日米関税交渉入り合意:経済(TOKYO Web)

 

「繰り返される事件」地位協定の壁/ウチナーンチュ心の痛み/29面

 沖縄県恩納(おんな)村。知事選の告示から1週間後の20日山を貫く県道104号の脇に、みずみずしい花や菓子が供えられていた。2016年4月、元米海兵隊員に暴行目的で襲われ、殺された20歳の女性の遺体が遺棄された現場だ。手を合わせた那覇市の自営業の初老男性はつぶやいた。「いつまでこんな事件が繰り返されるのかね」
 この日、殺人罪などに問われた元海兵隊員で元軍属のケネス・シンザト被告(34)に、福岡高裁那覇支部は1審と同じ無期懲役を言い渡した。「基地があるがゆえに起こること」と訴えてきた女性の父親は悲痛な思いをコメントに込めた。「私たちの心には埋めることのできない大きな穴があいています。悲しみに耐えることができないときもあり、涙が出てきます」
 米軍人や軍属らによる事件事故は後を絶たない。日本の警察が米軍人らを捜査する際、日米地位協定の制約が背景にあることが長年指摘されてきた。シンザト被告は基地外に住んでいたため日本側が身柄を押さえられたが、犯人が基地内に逃げ込んでしまえば、警察が身柄を確保することや証拠を押さえることが難しい。米軍基地が集中する沖縄では、表沙汰になる事件事故は氷山の一角とされる。
 「基地があったら必ず被害がある。それを放置していることが一番の問題なのに」。高校生だった17歳の時に米兵に暴行された被害を公に証言している金城葉子さん(64)は怒りを込めた。「本土の人は分からないでしょうけど、病巣は一向に完治していないんですよ。でも地位協定も何も改善されない」
 シンザト被告の事件後、日米政府は軍属の範囲を絞る合意をした。日本側の権限が及ぶ範囲を拡大するとの触れ込みだったが、被害者遺族の代理人の村上尚子弁護士は指摘する。「実態はほとんど変わらない。基地問題を沈静化させようとのアピールにすぎない」 <略>

東京新聞:<ウチナーンチュ 心の痛み 沖縄知事選を前に> (下)「病巣」放置 続く事件:社会(TOKYO Web)