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筆洗 2018.10.27 「米国の恐怖の手紙」

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筆洗 2018.10.27 「米国の恐怖の手紙」/1面

 田中正造は「手紙」を手にして、天皇の馬車に向かった。明治34年の直訴である。取り押さえられ、目的を果たせず終わった田中に、理解者の新聞社幹部がかけた言葉が日記にある。<一太刀受けるか殺さ(れ)ねばモノニナラヌ>(『通史 足尾鉱毒事件1877-1984』)▼なぜ切られてこなかったのか。非情の言葉の裏にあるのは、命にかえても直訴状を届けたい、そうすれば世の中が変わるという彼らの思いだろう。失敗に終わったが、足尾銅山鉱毒に苦しむ農民らの惨状を伝えた直訴を新聞が報じて、支援と同情の世論は一時、盛り上がる▼手紙は時として、世の中や政治を動かす武器となってきた。恐怖をこめるなら、悪用であろう。米国が恐怖の手紙に揺れている。封筒入りの爆発物とみられる不審物が、オバマ前大統領ら要人宛てに次々送られていた▼送り主不明だ。闇にかくれ、郵便の仕組みを利用し、恐怖を手元にまで送り届ける。けが人などないのが救いだが、卑劣な行為である。大掛かりであるのをみると、相当の覚悟を持った行為にも思える▼郵便の送り先は、トランプ大統領が批判する対象ばかりという。中間選挙が、間近だ。政治を動かそうという狙いがあるのか。敵と味方を分ける大統領の時代の出来事にもみえる▼テロに通じる発想は、「モノニナラヌ」と米国は示さなければならない。

エチオピア、初の女性大統領 閣僚でも半数登用/9面

 【ロンドン=沢田千秋】アフリカ東部のエチオピアで25日、初の女性大統領が誕生した。同国では今月、閣僚の半数に女性が任命されたばかり。政治の世界では、女性の進出を阻む見えない障壁として「ガラスの天井」という表現が使われてきたが、世界的にも閣僚の中の女性の割合は高まっている。
 英BBC放送によると、エチオピア議会で選任されたゼウデ大統領(68)は、駐セネガル大使やアフリカ連合国連代表などを歴任した外交官。宣誓式で「エチオピアの男女同権の実現に努める」と誓った。任期は6年。現在、アフリカで唯一の女性国家元首となる。
 エチオピアのアビー首相は16日、「女性の方が汚職が少なく、平和と安定の回復に寄与する」として、閣僚20人中、国防相を含む半数に女性を任命していた。同国では政治の実権は首相にあり、大統領の職務は儀礼的な役割にとどまるが、社会的な意義は大きい。 <略>

東京新聞:エチオピア、初の女性大統領 閣僚でも半数登用:国際(TOKYO Web)