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大嘗祭 公費に異議 秋篠宮さま「宗教色強い」

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大嘗祭  公費に異議 秋篠宮さま「宗教色強い」/1面

 秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられる。これに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で妻の紀子さまとともに記者会見に臨み、皇太子さまが新天皇に即位後の来年11月に行う宮中祭祀(さいし)の「大嘗祭(だいじょうさい)」について「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と疑問を呈し、皇室の私的費用の「内廷費」で対応すべきだとの考えを示した。政府は公費の「宮廷費」から支出する方針を決めており、皇族が公の場で、政府方針に異を唱えたのは極めて異例。 (小松田健一)=核心・発言の波紋2面、眞子さまの結婚について31面、会見の要旨6面

 秋篠宮さまは会見で、「宗教行事と憲法との関係はどうなのかという時に、やはり内廷会計で行うべきだと思っています」と述べた。30年前の平成の大嘗祭のときからの持論だったという。 
 前回は大規模な大嘗宮の建設などで25億円を超える宮廷費が支出された。同じ規模なら、天皇家と皇太子家の生活費を含む内廷費(年間約3億2000万円)では賄いきれないが、「大嘗祭自体は私は絶対にすべきものだと思います。ただ、できる範囲で身の丈に合った儀式で行うのが、本来の姿ではないかなと思います」と語った。宮内庁長官にも持論を伝えていたといい、「話を聞く耳を持たなかった。非常に残念なことだった」とも話した。
 即位関連儀式は、内閣の助言と承認に基づく国事行為と、宗教色のある私的な皇室行事に大別される。大嘗祭を含む一連の宮中祭祀は皇室行事だが、政府は「重要な伝統的皇位継承儀式で公的性格が認められる」との理由で前回と同様、宮廷費から支出する方針を決めている。 <略>

東京新聞:大嘗祭 公費に異議 秋篠宮さま「宗教色強い」:社会(TOKYO Web)

 

大嘗祭発言に識者ら驚き・評価/31面

 宗教色の強い「大嘗祭(だいじょうさい)」について、秋篠宮さまが誕生日会見で、天皇家の私的費用で行うのが「本来の姿」との長年の持論を明かされた。「身の丈に合った」規模を望む率直な発言を皇室研究者や歴史学者らは驚きを持って受け止める。憲法下の皇室儀式のあり方にオープンな議論を望む声が広がりそうだ。 (吉原康和、阿部博行)=1面参照

 「皇室としてはかなり踏み込んでいるが、すごくまっとうな発言だ」。天皇制や国家神道を中心に近代思想史を研究する神奈川大元学長の中島三千男さん(74)は、好意的に評価する。皇室の宮中祭祀(さいし)は、戦後に廃止された旧登極令(とうきょくれい)を踏襲し、通常は天皇家内廷費が充てられる。だが前回の代替わりでは大嘗祭だけでなく、関連する祭祀のすべてが、公費の宮廷費で行われた。「今回も前例が適用されそうだ。代替わり儀式を通じ、宮中祭祀の公的祭祀化が進むのではないか」と危ぶむ。
 一方、政府の公費支出方針を支持する研究者らは発言に当惑した様子。大嘗祭の起源を弥生・縄文時代まで遡(さかのぼ)って考察する大東文化大名誉教授の工藤隆さん(76)は「天皇が初めて神的力を得る儀式であり、呪術的な部分が天皇の存在の根源だ。戦後世代の皇族はその意味を理解していない」と自説を説き、「貴重な伝統として国家が保護するべきだ」と強調する。 <略>