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<縁のカタチ>墓と家族・上「故郷・先祖の重荷下ろす」

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いずも「空母化」与党了承 専守防衛逸脱の恐れ/1面

 政府は11日、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」と、今後5年間の装備品の見積もりを定めた中期防衛力整備計画(中期防)の骨子案を自民、公明両党のワーキングチーム(WT)会合で示し、大筋で了承された。短距離離陸と垂直着陸が可能な戦闘機「STOVL機」を搭載できるよう、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」を改修する事実上の空母化が明記された。運用次第で他国への攻撃も可能で、専守防衛の逸脱につながる恐れがある。 (上野実輝彦) <略>

東京新聞:いずも「空母化」与党了承 大綱案に事実上明記 専守防衛逸脱の恐れ:政治(TOKYO Web)

 

<縁のカタチ>墓と家族・上「故郷・先祖の重荷下ろす」/8面

 両親らが眠る墓は、いつも荒れている。隣の墓は手入れされているのに、この墓の区画だけ、雑草が茂り、墓石には水あかや虫の死骸のような汚れがびっしり。東京都品川区の会社員男性(60)は、年に数回墓参りに訪れ、そのたびに申し訳ない気持ちになりながら手を合わせる。
 男性の故郷は長野県の東信地方。墓は、浅間山の裾野にある。3つ上の兄(63)は千葉県に住み、定年後も忙しく働いており、最近は墓参りに来ていない。
 男性がこの土地を巣立ったのは40年余り前。地元の習わしでは一族は皆、同じ墓に入る。男性も妻も、死んだらここに戻ってこの墓で眠る。しかし、男性はその慣習には従わない。
 3年前、都内の納骨堂に申し込んだ。手続きを終えて感じたのは、心苦しさよりも、重荷から逃れたような解放感だった。
 11月中旬、男性は妻(59)と義父(85)、二人の娘、孫(11カ月)の6人で納骨堂を訪れた。JR田町駅から徒歩約10分の「迦楼塔(かろうとう)東京」。1月に83歳で亡くなった妻の母は、既にここで眠っている。
 地上4階、地下1階建てで白壁に市松模様が入ったビル。センサーに利用者専用のカードをかざすと、一フロアに10ある参拝室の一室が指定される。参拝室は約4平方メートル。床は大理石張りで、高さ約1メートルの墓石がある。カードに記録された情報が読み取られ、約1000個の骨つぼの中から義母の骨つぼが墓石の中に運び込まれると手を合わせる。生花が常に備えられていて、焼香台もある。
 この日は義母の月命日。大阪で一人暮らしをしている義父は、約半年ぶりの上京を「孫やひ孫にも会え、みんなで一緒に妻をしのぶことができて、よかった」と喜んだ。
 男性がこの納骨堂を知ったのは、3年前に見た新聞の折り込みチラシ。駅から近く、実家と同じ宗派の寺が運営していることもあり、身近に感じた。
 以前から、自分たちの墓だけでなく、義父母の墓も気がかりだった。徳島出身の義父は3男。長年、大阪で暮らしているが、墓を購入する予定はなさそうだった。切り出しにくかったが、酒を飲みながら聞いてみた。「墓を買うから、将来は一緒に入りませんか」。義父は「ありがたい」と喜び、当時元気だった義母は「お願いします」と頭を下げた。一つの申し込みで3親等まで入れ、兵庫県に住む妻の妹(56)も、入りたいという。
 購入費は永代使用料120万円と、50年分の年会費の前払いとして60万円の計180万円。男性夫婦、義父母、妹夫婦で3等分して支払った。50年後、親族の誰かが年会費を払えば継続利用でき、払う人がいなくなれば、遺骨は合葬墓に移るが、引き続き弔ってもらえる。「自分の墓が将来朽ち果て、存在が忘れ去られる心配はなくなった。肩の荷が下りた」と男性は言う。ただ、兄にはまだ、納骨堂のことは話せていない。

東京新聞:<縁のカタチ>墓と家族(上) 故郷・先祖の重荷下ろす:暮らし(TOKYO Web)