今日の東京新聞

購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。

辺野古埋め立て土砂を積み出し 「国策」協力 琉球セメント

 f:id:a-tabikarasu:20181216105209j:plain 1面/2018.12.14

辺野古土砂 きょう投入 玉城知事・菅氏会談決裂/1面

 沖縄県の米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設を巡り、菅義偉(すがよしひで)官房長官は十三日、玉城(たまき)デニー県知事と官邸で会談し、予定通り十四日に建設予定海域に土砂投入を始める方針を伝えた。玉城氏は工事の中止を重ねて求めたが、菅氏は「計画通り行う」と応じなかった。政府と沖縄県の対立が一段と激化するのは確実。埋め立てが進めば原状回復は困難になるため、新基地問題は重大な局面を迎える。

東京新聞:辺野古土砂 きょう投入 玉城知事・菅氏会談決裂:政治(TOKYO Web)

 

<こちら情報部>辺野古埋め立て土砂を積み出し  「国策」協力/28・29面

 政府が沖縄県名護市辺野古の海で強行しようとしている埋め立て土砂投入の背後に、政権に近い企業の影がちらつく。安倍首相の地元、山口県宇部興産を大株主に抱える琉球セメント(本社・浦添市)だ。同社は今月、県条例に反して同社の桟橋から土砂を辺野古に向けて積みだした。桟橋周辺には反対する県民を威嚇するように、カミソリの刃のついた鉄条網が付けられた。ルール違反もお構いなしの埋め立てのどこに正当性があるのか。 (石井紀代美、安藤恭子=1面参照

 エメラルドグリーンの海面に桟橋が突き出す。長いドラム缶を横に倒したようなベルトコンベヤーが、その上にしつらえられていた。名護市の中心部から西にある安和(あわ)桟橋。県内唯一のセメント製造会社「琉球セメント」が完成させたばかりの施設だ。
「まさかこの桟橋から辺野古を埋め立てるための土砂が運び出されるなんて」。連日土砂搬出の抗議行動に加わってきた阿波根(あはごん)美奈子さん(65)は13日、10日前の出来事を振り返った。
 沖縄防衛局が当初、土砂搬出を計画したのは、沖縄本島北部の本部(もとぶ)港(本部町)だったが、9月の台風で一部が壊れた。
 それを理由に岸壁の使用権限を持つ町は搬出業者の使用申請を拒んでいたが。状況は一転する。岩屋毅防衛相は今月3日、辺野古への土砂投入を表明。そこで使われたのが民間の安和桟橋だった。本来は琉球セメントの業務のために使われるべき施設だが、知事承認もなく防衛局の土砂を運び出す策に打って出た。
 3日の朝、仲間と一緒に桟橋に駆けつけた阿波根さんは驚く。無数のカミソリの刃が付いた鉄条網が設置されていたのだ。軍事用の特殊なタイプで、同社の敷地とそれに面する歩道との間の柵の下の地面に、直径50~60センチの円を描くように張り巡らされていた。
 「こちら特報部」が阿波根さんと現場に訪れた13日には大半が撤去されていたが、一部が残っていた。刃に指をそっと当てただけで痛みが走る。子どもが触れれば簡単に指が切れる。
 カミソリ鉄条網は4日の国会でも質問され、防衛省側は「設置したのは琉球セメント」と説明した。同社広報担当の仲地辰雄氏も「うちが設置した」と言うが、鉄条網を選んだ敬意は「分からない」と答えた。
 だが、東村高江に住む伊佐信次村議は「普通の会社が一存でできるわけがない」と憤る。同型の鉄条網は2016年に高江で米軍ヘリパッド建設が強行された時に県道などに張り巡らされていた。 <略>