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反骨精神「今こそ大事」 原一男監督NYで作品上映

f:id:a-tabikarasu:20190619131238j:plain 2019.6.19/6面

反骨精神「今こそ大事」 ムーア監督が賞賛 原一男監督NYで作品上映/6面

 【ニューヨーク=共同】ニューヨーク近代美術館MoMA)で6日、ドキュメンタリー映画監督の原一男さんの作品の上映イベントが始まった。原さんと、米映画監督のマイケル・ムーアさんが対談し、ムーアさんは原さんの作品にあふれる反骨精神が「今の時代こそ大事だ」とたたえた。
 この日は、昭和天皇の戦争責任を訴え、時に暴力を振るいながら、戦地での旧日本軍兵士の処刑の真相に迫る型破りな男性に密着した代表作『ゆきゆきて、神軍』(1987年)が上映された。
 原さんを「日本のソウルブラザー(同じ魂を持つ仲間)」と呼ぶムーアさんは、悩みながら映画作りを始めたばかりのころ、同作を初めて見て「大好きになった。伝統的なドキュメンタリーとは違っていてもいいんだと感じた」と振り返った。今も映画を学ぶ学生たちに見るよう勧めるという。
 ムーアさんはトランプ米政権発足後、右派の間に暴力を容認する風潮が生まれていると懸念を表明。原さんは「日本こそ危機だ。戦争の記憶を持ち、戦争が近づく危険性に気がつく世代が減ってしまった」と応じた。
 ムーアさんはトランプ大統領を批判した『華氏119』や、高校での乱射事件を扱った『ボウリング・フォー・コロンバイン』など、リベラルな作風で知られる。
 原さんは対談終了後「古い映画だが、観客の反応がとても良かった」と笑顔で話した。