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G20にモノ申す 大阪・デモ参加者に聞く

f:id:a-tabikarasu:20190629085503j:plain 2019.6.29/24面

こちら特報部> G20にモノ申す 大阪・デモ参加者に聞く/24・25面

 20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が28日、大阪市で始まった。個別交渉、全体会合でさまざまな課題を話しあうというものの、どうも突っ込みが浅く、お祭りの印象が否めない。開催反対の声があるし、より深刻な問題を議論するよう願う人もいる。大阪での反対デモ参加者、そして各種団体の人たちに訴えたいことを聞いた。 (稲垣太郎、榊原崇仁)

 「G20反対! サミットいらない!」。ハンドスピーカーから叫び声が響く。G20会場から約4キロ離れた大阪市港区天保山公園。「サヨナラ安倍! サヨナラトランプ」と書かれた横断幕を先頭に、約200人(主催者発表)がデモ行進に出発した。制服を着た警察官たちがぴったりと付いても参加者たちは気にすることもなく、のぼりやプラカードなどを手に歩いた。
 オートバイを押しながら歩いたのは大阪府泉南市からきた小山広明さん(77)。元市議で、今は「もうからない喫茶店」を経営しているという。「G20なんてアカンでしょ。市民のためになることをしなければアカンのに、大阪府大阪市は誘致したことを誇るようなアピールをしている」とまくしたてた。
 「そうでなくても昨年6月の地震やその後の台風の被害でブルーシートがかかった建物がまだたくさんある。こんな大規模な警備までしてサミットなんかやっている場合じゃない」
 米軍嘉手納基地がある沖縄県嘉手納町から前夜に大阪入りした3児の母親、岡山知生さん(45)は「沖縄の人たちは県民投票で基地はいらないと言ったのに、何で基地が造られるのか」と訴えた。安倍政権に疑問を持ち、看護師の仕事を休んで抗議活動に。「世界中の子どもの未来を守れと言いに来た」と話し、「政治がダメなら国民が幸せじゃない!」などと書いたプラカードを掲げながら歩いた。
 京都府宇治市から訪れた福井きよ子さん(86)は、同府京丹後市にある米軍のミサイル防衛用早期警戒レーダーに反対する市民グループの運営委員。「G20では庶民が納得いく結論は絶対に出ないだろうと抗議しにきた。私は戦争世代だから、戦争につながることは、とにかく反対。レーダー基地をなくすことは難しいけれど、あきらめないで、だまっていない」
 福井さんは「自分の国のことしか考えないでうわべだけ笑って握手しても、何も生まれない」とG20を批判し、「憲法9条の理念を世界で共有しろと言いたい」と語った。
 デモの参加者は許可が下りた区間を30分ほど歩き、さらにG20会場に少しでも近づこうと大阪港中央突堤の行き止まりまで行進した。海をはさんで対岸に見える会場に向かい、「G20をやめろ。大阪サミット反対」と声を上げた。
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