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本音のコラム 「緊急事態なのに」 斎藤美奈子

 f:id:a-tabikarasu:20190918104541j:plain 25面/2019.9.18

本音のコラム 「緊急事態なのに」 斎藤美奈子/25面

 台風15号の影響がなおも続く千葉県。NHKラジオは給水所、入浴施設など千葉県内のライフライン情報を連日流している。大雨の予報が出た15日以後はブルーシートや土のう配布場所が加わった。だがそれを張る人員が足りない。
 政府や県の初動の遅れは言語道断だけれど、メディアの対応も十分とはいえない。関東地方に台風が上陸したのが9日未明。東京新聞は11日の朝刊1面トップでこれを扱ったほか、12日の組閣、16日のサウジ石油施設攻撃を除き、7日中5日分の朝刊1面トップを台風被害の報道にあてた。一方、朝日新聞は17日に至るまで一度もこのニュースを朝刊1面トップ扱いにしていない。
 もうひとつ気になるのは神奈川県や伊豆諸島の被害が十分に伝わっていないことである。災害の報道に控えめは禁物。被害の深刻さが全国に伝わらないと官民支援の輪も広がりようがない。
 17日現在、千葉県内の停電は6万3000戸余、住宅被害は3000棟余、自治体の対応が迅速に進まない背景には、この20年で地方公務員が大幅に削減されたことが関係しているようだ。地方行革の名の下でぎりぎりまで人員を削減した結果がこれ。憲法に緊急事態条項を盛りこむと息巻く政権の災害対応がこれ。森田健作知事が緊急会見を開かないのも謎。こんなのあり? (文芸評論家)

<ブログコメント> 今回の台風被害、不思議ですね。いつもなら大見得を切りたがる首相が沈黙。まるでお膝元、首都圏の被災地を切り捨てているよう。マスコミもそのことを取り上げず、来年のオリンピックの前宣伝やマラソン、目前に迫ったラグビーワールドカップなどに浮かれている。スポーツや巷(ちまた)の暴力事件、交通事故は大きく取り上げるけど、政治や経済の都合の悪いことは報道しない。最近は「忖度(そんたく)」の2文字も見かけなくなり…。マスコミはすっかりおかしくなりました。こんなのあり? これって「アベ」ファシズムですか?
 <注> ファシズムということばの用法は、このブログで紹介した記事「考える広場 我が内なるファシズム(2019年3月30日)によります。