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本音のコラム 「安倍首相の野次と言い訳」 前川喜平

本音のコラム 「安倍首相の野次と言い訳」 前川喜平/27面

 6日の衆院予算委集中審議。萩生田光一官房副長官(当時)の加計学園獣医学部新設への関与を示す「萩生田ペーパー」の作成者について質問する今井雅人委員に、安倍首相が「あなたが作ったんじゃないの」と野次(やじ)を飛ばした。
 このペーパーには「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切った」という萩生田氏の発言も記録されている。
 「侮辱だ。謝罪せよ」と求める今井氏に安倍氏は「座席から発言を発したことは申し訳なかった」と一応謝ったが、その際に次のような言い訳をした。「今井委員はこれを誰が作ったかと聞いたが、文科大臣はあずかり知らないから答えようがない。誰か分からないのだから、誰だって可能性がある。だから今井委員ということだってある」
 この発言は事実に反する。この文書の作成者はすでに分かっているからだ。2016年10月21日に高等教育局長が萩生田氏と面談した際のやりとりを、担当の課長補佐が聞き取った上で作成した。それは文部科学省が認めている。
 当時の義家弘介文科副大臣はこの件で萩生田氏に「謝罪」した際、「萩生田副長官の名前を出してことにあたる傾向があった」と説明した。もし本当にそんな職員がいるのなら、当然厳重に処分すべきだ。萩生田大臣はなぜそれをしないのだろう? (まえかわ・きへい/現代教育行政研究会代表)