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本音のコラム 「ございません。」 斎藤美奈子

本音のコラム 「ございません。」 斎藤美奈子/25面

 モリカケサクラ、ヤジコロナ。赤子泣いても認めるな。そんな標語(ないし念仏)を唱えていそうな安倍晋三政権。
 イライラが募るなか、17日にはサクラ案件が動いた。衆院予算委員会での立憲民主党・辻本清美議員の質問である。辻本議員は2013年、14年、16年の桜を見る会・前夜祭が行われたANAインターコンチネンタルホテル東京との間で交わされた文書を紹介した。この7年間に開かれたパーティーや宴席に関する質問と回答は…。
 Q「貴ホテルが見積書や請求書を主催者側に発行しないケースは」
 A「ございません」
 Q「個人・団体を問わず、貴ホテルの担当者が金額などを手書きし、宛名は空欄のまま領収書を発行したケースは」
 A「ごぜいません」
 Q「ホテル主催ではないパーティー・宴会で、代金を参加者個人から、会費形式で貴ホテルが受け取ったことは」
 A「ございません」
 Q「以上について、主催者が政治家や政治家関連の団体であることから対応を変えたことは」
 A「ございません」
 辻本議員の追求もさすがだったが「ございません」の連打で首相答弁を否定したANAホテルの回答にもシビれた。曖昧な態度で逃げ切りを図ったホテルニューオータニとの差は歴然。これが正常な企業の姿だ。官邸の介入や妨害にも負けないで! (さいとう・みなこ/文芸評論家)