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院内感染防ぐには徹底検査しかない

相次ぐ院内感染防ぐには徹底検査しかない/23面

 医師や看護師ら医療従事者の新型コロナウイルス感染が頻発している。東京都中野区の病院では新たに92人の感染が判明した。医療従事者が感染に気付かないまま出勤したり、患者から広がったりするケースが多く、診療停止や医療崩壊につながりかねない。ウイルス侵入を防ぐため、オンライン診療など普及が進んでいなかった対策の強化も求められる。 (井上靖史、原田遼)

 「病院で感染しないか少し心配はあるけど、信頼している先生がいるから」。中央区国立がん研究センター中央病院。50代妻の通院治療に付き添っていた都内の60代男性は取材に悩ましげに答えた。
 同病院は先月下旬以降、医師や看護師計6人の感染が判明した。免疫抑制剤を使うこともあるがん患者が感染すれば重症化するリスクは高く、13日まで新規の患者受け入れを停止せざるを得なくなった。
 最初に感染が分かった看護師の1人は嗅覚がなくなる異変を感じたが、出勤。当時は嗅覚の異常が感染の兆候と認識されず、岩田敏・感染症部長は「チェックに引っ掛からなかった」と申し訳なさそうだった。
 厚生労働省によると、3月末までに5人以上の感染者集団(クラスター)が発生した医療機関は全国に9カ所。以降も各地で感染が相次ぎ、中野江古田病院は計92人が感染。病院は取材に「ホームページに載せたこと以外お話しできない」とした。
 気を付けてもウイルスは紛れ込む。東京慈恵会医大病院では入院患者の感染がまず判明し、接触した医師らも感染していた。北九州市の新小文字病院は外傷で救急搬送された患者に治療後も発熱が続き、検査で感染が判明。院内に広がっていた。
 医療の現場は困惑している。病院勤務者らでつくる日本医療労働組合連合会の三浦宜子中央副執行委員長は「国は患者の受け入れを求めるなら、しっかり感染を防ぐ仕組みを構築してほしい。マスクなど資材の供給も足りない」と訴える。
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東京新聞:<新型コロナ>相次ぐ院内感染防ぐには 検査徹底しかない 接触リスク減らす工夫を:社会(TOKYO Web)